注文住宅を新築したいけど、自分の家の間取りをどのように作り上げていくかわからないという方は多いと思います。
間取りを作成する業者選びから、いざ依頼した時に契約まで何回打ち合わせができるかなど不安なことも多いと思います。
この記事はこれから注文住宅を建築予定の方の多くが心配なことや、最も大切な間取りの作成をどのように進めていけば良いのかの答えを下記の内容で解説しています。
☑間取り作成を依頼するまでの流れ |
☑間取りを作成する時に確認する4つのこと |
☑間取り作りを成功に導く2つのポイント |
☑間取りのイメージを作る時の9個の検討事項 |
☑間取りのチェックポイント10個 |
上記の内容を知ることわかることは以下のとおりです。
1.間取りの作成を依頼する前に自分達で検討しておくこと |
2.業者に依頼する時に必ず確認しておくこと |
3.採光に満足できる間取りのイメージの仕方 |
4.失敗しないために必ずチェックすること |
記事の内容は全て筆者が建築士として20年以上注文住宅の間取りの打合せをして、契約から完成までを手掛けてきた経験を元に書いています。
新しい家が最高に住みやすく、自分達が最大限満足できる間取りの作成の進め方を解説しています。
間取り作成を依頼するまでの流れ
注文住宅の間取り事例を沢山見る
自分達の新しい家の間取りのイメージを作る時は、一つでも多く間取りの事例を見ると良いです。
その理由は、坪数や階数が同じでも間取りは作る人によって無限の数ができると言っても良いほど様々な間取りが出来るからです。
少しでもあなたの理想の家に近づけるために、どんな間取りの事例を見ると良いのかが次のポイントになります。
間取りの事例を沢山見て自分達の家の理想と近いものを見つけることであなたが依頼する会社にイメージを伝えやすくなります。
優先度が高い順から紹介します。
☑道路の向きが同じ家の間取りを見る |
☑あなたが希望する階数の間取りを見る |
☑新しい家を建てる土地の広さに近い土地で建てた家の間取りを見る |
☑希望する部屋数と同じ部屋数の間取りを見る |
☑希望するキッチンの向き(対面・アイランド・壁付など)が同じ間取り |
☑階段の配置(ホール階段、リビング階段など)が同じ間取り |
☑希望する玄関の向きが同じ間取り |
細かい点を上げればまだありますが、間取りを作る時の重要なポイントが上記の内容になります。
このポイントに近い間取りを集めて間取りを提示することで、間取りを作る業者があなたの理想の間取りを作りやすくなります。
まずは間取りのイメージを掴む 無料間取り作成サービス
自分の要望がまとまってきたら無料で申し込みができる間取り作成サービスを利用することで、まだ依頼する会社が決まる前でも自分の家の間取りを作成してもらうことが出来ます。
希望の部屋数、住む人の人数、こだわり、予算などを入力するだけでAIで自動で間取りを作成します。
間取り作りを成功するためには自分のイメージの間取りを数パターン作成し、希望の間取りを作り上げていくことが大切です。
何社も建築会社に間取りを依頼すると営業に来られてしまうので嫌かなと思っているあなたも、無料間取り作成サービスだと遠慮なく依頼することが出来ます。
依頼する会社を絞ってからの間取りの打ち合わせの土台にも出来ますので、一度自分の要望通りの間取りを作ってみるとその後の完璧な間取りの完成に近づけることが出来ます。
間取りの作成を依頼する会社は2~3社に絞る
完成見学会や、建築会社のイベントなどをきっかけに自分の家の間取りを作ってもらう会社を決めていく方が多いと思います。
この章では建築士としての立場から、依頼する会社の絞り方をお伝えします。
まず、依頼する会社の数はハウスメーカー、地元の大手工務店、地元の小さな工務店のせいぜい2~3社に絞ったほうがその後の間取りの作成がうまくいきます。
その理由は、筆者も設計士として数社に間取りの作成を依頼しているお客様と間取りの打ち合わせをしてきましたが、ほとんどの方が下記の状態に陥ってしまっているからです。
☑依頼している業者が多過ぎて、自分の要望がまとまらなくなってしまっている |
☑提案された間取りが多過ぎて、自分が何を優先したいのかわからなくなってしまっている |
上記のことから言えることは、自分が新しい家に何をこだわりたいのか、さらに優先させたいことが何なのかが訳がわからなくなってしまっていることです。
間取り作成を依頼している業者が多過ぎるお客様とは、残念ながら打ち合わせがうまくいくことが殆どありません。
あなたがこうならないためにも、依頼する前にAIでも知り合いでも良いので、一度間取りを作成して、自分の要望を上手く汲み取ってくれそうな業者を見つけることです。
また、依頼する業者が2~3社だと出来てくる間取りの数も多くなり過ぎず、その後に断る回数も減り精神的な負担も減ります。
依頼する会社を決める時に確認する4つのこと
この章ではあなたが注文住宅の間取りを依頼する会社を決めた時に必ず確認しておくべきことを解説していきます。
打ち合わせの回数
あなたが間取りの作成を依頼する会社を決めて間取りの作成を始める時に必ず確認しておくことが次のポイントです。
[契約までに可能な打合せの回数]
建築会社によっては契約までに何回まで打ち合わせが可能かを決めている会社もあります。
一度に何軒もお客様を抱えている大手ハウスメーカーに多いように思います。
新しい家にこだわりが強く打合せを何度もしたいというあなたは、地元の工務店で親身に相談に乗ってくれる業者に頼むと良いです。
打ち合わせの期間
間取りの作成から契約までの期間を決めている業者もあります。
打合せの期間が短すぎると、期限が迫って焦ってしまい納得できる間取りが出来ていないのに契約してしまい後悔することもあります。
そうならないためにも、事前に契約までの打ち合わせの期間をどのくらい取っているのかを確認する必要があります。
何回まで無料で間取りを作成してくれるのか
お客様に対しては最初の間取りの作成は無料で行っている業者がほとんどですが、実際は会社としては経費が掛かっています。
無料で間取りを作成する回数を決めている業者もありますので、事前に確認しておくようにしましょう。
筆者の経験上、大枠の間取りの打合せで5回以上間取りを作成したお客様は10回間取りを作っても決まらない傾向にあると思っています。
これは上述した間取りの作成を何社にも依頼しているお客様に多く、お客様自身が一旦要望を整理する必要がある状態になっています。
最終決定後に変更できること
間取りを作成し、打合せが終わると契約をします。
最終決定後にどの範囲であれば変更できるのかの確認も大切です。
最終決定したとはいえども、新しい家の要望は後から出てしまうものです。
窓の大きさや扉の位置など、確認申請の提出前や工事開始前であれば変更可能なタイミングもありますので、この点の確認も大切です。
間取り作りを成功に導く2つのポイント
この章では間取りの作成を成功に導くために、建主様が業者に間取りの要望を伝える際にしたほうが良いことを解説します。
どれも筆者自身、お客様の新しい家の間取りを作る時に参考にする重要なポイントになります。
良いと思った事例を見せる
ネットや雑誌で見た間取りや、AIなどで作成した間取りを作って取り入れたい事例があれば遠慮なく伝えることが大切です。
これは、家全体の間取りだけではなく、キッチンはこんな感じとか、玄関とリビングの動線、水回りの動線や配置などポイントごとでも大丈夫です。
実力のある設計士であれば、ポイントごとの要望でも上手く組み合わせて、どうしても出来ない時も新しい提案をしてくれます。
【重要】家族全員の意見をまとめる
家族全員の意見をまとめることは、新しい家の間取りを作る際に一番最初にすべきことです。
この作業を疎かにすると、間取りの打合せに時間が掛りすぎたり、後から家族間で揉めてしまう原因になってしまいます。
一生に一度になるかもしれないマイホームの建築ですから、後悔しないためにも家族全員で話し合う時間は十分に取ることが大切です。
間取りのイメージを作る時に検討すること
この章では間取りを作成する時に建主が自分達で最低限考えておくと良いことを書いていきます。
いざ間取りの作成を依頼する時に、理想の家の間取りを作るために重要な事項ですのでしっかり検討するようにしましょう。
玄関の位置 | 家を建てる土地に対してどの方角に玄関を配置するか |
水回り | キッチンやお風呂、洗面コーナー脱衣場をどの階に配置するか |
階段 | リビング階段、ホール型階段のどちらにするか |
キッチンの配置 | 対面キッチン、アイランド、壁付等の配置の希望 |
リビングの階の個室 | リビング以外に必要な個室 |
収納 | 個室に配置する収納の広さや配置場所 |
2階の部屋数 | 家族それぞれの個室を設けるのか、個室の面積 |
立体的な間取り | 吹き抜けやスキップフロアの要否 |
バルコニー | 広さ、そもそも必要かどうか |
ワーク・学習スペース | 個室に設けるのか、コーナーに設けるのか |
家事、物干し | 家事室や物干し部屋の要否 |
洗面脱衣室 | 洗面コーナーにするか、一部屋にまとめるのか |
玄関の位置
玄関の位置を決める際は、土地に対してどの方角に道路が接道しているのかがポイントになります。
例えば北道路の土地でも、玄関は北側にすることも出来ますし通路を設けて南側や東西のどちらかにすることも可能です。
隣接する土地の家との兼ね合いや、鬼門を避けたいなどの希望がある際は玄関の位置は動線上重要になりますので要望として最初から決めておいたほうが良いです。
水回りの位置
キッチン、洗面、お風呂などの水回りをどの階に配置するのかは予算に影響が出ることがあるのではっきりさせておいたほうが良いでしょう。
キッチンは1階にしたいけどお風呂は2階にしたい。
日当たりの関係でリビングや個室を2階に配置すると水回りのスペースが1階になることもあります。
1階に個室を増やしたい時に2階にお風呂や洗面脱衣室を配置すると1階に個室を配置するスペースが出来ることもあります。
2階にお風呂がある家のデメリット・メリットは下の記事で詳しく書いてあります。
将来的な介護の必要性の有無も水回りをどの階に配置するのかを決める重要なポイントですのでよく検討する必要があります。
階段
階段の廻り方や、ホールに配置するのかリビングに配したいのかも家の中の動線上重要なポイントになります。
プライベートを重視してホールに階段を配置しても良いですし、デザイン性の高い空間にするためにリビング階段にしたいという要望もあると思います。
家族がどのように過ごしたい家を造りたいのかで変わってくることになりますので、家族間でじっくり相談すると良いでしょう。
デザイン性重視でリビング階段にして後悔しないのかを検証した記事を読んで、メリットとデメリットも知って頂ければと思います。
収納
収納が少ないとせっかくの新しい家を快適に使うことができなくなるほど重要なポイントになります。
個室にクローゼットやウォークインクローゼットを設ける以外に、買い置きが多い家庭は広めのパントリーを作る。
靴好きで所有している靴が多い家庭ではシューズクロークを作って沢山ある靴を一箇所に収納するなどの工夫が必要になります。
シューズクロークを検討中の方は下記の記事で後悔しないシューズクロークの作り方を詳しく解説しています。
また、お子様がいる家庭では将来的に収納量が増えていくことを踏まえて収納の場所と広さを検討する必要があります。
2階の部屋数
2階建ての家を作る場合、2階に何部屋必要なのか検討が必要です。
特に子ども部屋を一人一部屋配分したい場合は、将来的な家族計画を考えて子供が増えた時のことも検討する必要があります。
子ども部屋は子供が大きくなってから仕切る方法もあります。
また、最近はスタディスペースを設けて勉強を子ども部屋以外でやるようにしたいという要望も増えてきました。
スタディスペースを設ける場合は子ども部屋の広さをあまり広くする必要もなくなりますので、部屋の広さを検討する時はスタディスペースの有無も重要になります。
スタディスペースについては下記の記事で詳しく解説しています。
子供が小さい時期は仕切りのない広いスペースで遊ばせることも出来ますので、ライフステージに合わせた工夫をすることで使いやすい家になります。
主寝室を2階に配置したいという場合も、子ども部屋との兼ね合いが重要ですので家族間でよく話し合って決めていくことが大切です。
立体的な間取り
吹き抜けやスキップフロア、を取り入れたいという要望も間取りを作成する段階でしっかり伝えるようにしましょう。
吹き抜けは窓を上手く配置することで実際のスペース以上に明るく開放的なスペースを作れます。
吹き抜けについては下記の記事で深掘りして解説していますので興味のある方は読んでみて下さい。
後悔している人も多い吹き抜けを作って失敗しないためのポイントもわかる内容になっています。
また、スキップフロアも限られた面積の中で一部屋作るのと同じ機能をもたせることが出来るので狭小住宅で取り入れると良いです。
バルコニー
バルコニーを作りたい方はバルコニーを物干しとして使うのか、またはお花屋ちょっとした物を栽培するために使いたいのかで必要な広さが変わります。
バルコニーに関しては、作ったけど実際はほとんど使っていないという方も多いので、まずは本当に必要になるのかをよく検討すると良いです。
ワーク・学習スペース
ワークスペースや学習スペースを配置したいという場合は子ども部屋の広さと大きく関わってきます。
初めから子ども部屋ではなく学習スペースで学習させる予定であれば子ども部屋を必要以上に大きくする必要がありません。
また、ワークスペースは最低で一畳分の広さがあれば足りますので間取りを作っていく上でスペースを取りやすい用途のスペースになります。
ワークスペースと学習スペースともに重要なポイントは、部屋の一角に設けるのか、集中するために人の出入りが少ない場所に配置するのかを決めることです。
家事・物干しスペース
家事スペースと物干しスペースは洗濯機を置く場所との動線を検討することが大切です。
また、物干しスペースをバルコニーやベランダに機能をもたせるのか、サンルームのように日差しを取り入れつつ室内で物を干すスペースにしたいのかを検討しましょう。
バルコニーのデメリット・メリットは下記の記事で詳しく解説しています。
家事スペースはアイロンがけや裁縫をするスペース、また洗濯物を収納する棚があればより使いやすくなります。
完成した間取りで必ず確認したいポイント
自分たちの要望を伝えて間取りが出来てくるまでとてもワクワクすると思います。
この章では完成した間取りを自分達で必ずチェックしておきたいポイントをまとめました。
1.動線 |
2.収納の広さと使いやすさ |
3.部屋間の防音対策 |
4.隣接地との視線 |
5.採光 |
6.家の中からの眺め |
7.換気対策(通風) |
8.外観がどんな家か |
9.電気配線 |
10.安全対策 |
経験豊富で実力のある設計士であれば良いのですが、とにかく契約を取りたいだけの営業が作った間取りでは残念ながら伝えた要望が取り入れられていな間取りが出来てくることもあります。
上記の内容を自分達でチェックすることで、出来上がった間取りを素人でも簡単にチェックすることが出来ます。
一つずつ解説していきます。
動線
動線が悪いととても過ごしにくい家になってしまいます。
動線のチェックは図面上に家族それぞれが自分達が考える家の中での動き方を図面上に書き込むことで簡単にできます。
間取り図を家族の人数分印刷して持ってきてもらうように間取りの作成した会社に頼むと良いです。
この作業をすることで扉の位置や、帰宅時にコートを収納する場所を変更したりといった使いやすい間取りの完成に向けた気づきを得ることが出来ます。
収納の広さと使いやすさ
収納は広ければ使いやすくなるわけではありません。
収納は場所ごとに幅・高さ・奥行きのバランスが取れることで使いやすくなります。
建築会社がPCで間取りを作る時に、CADという建築設計の図面作成のソフトを使っています。
このCADソフトの初期設定にグリッドというものがあり、ひとマス910mm×910mmで設定しています。
グリッドのマス目にマウスのポイントが自動でクリックできるようになっているので間取りを作る側はグリッドに合わせた大きさの間取りを作るのが楽なのです。
ただし、グリッドに合わせただけの間取りは四角形を組み合わせただけの味気ない間取りが出来上がります。
何を説明したいのかというと、グリッドに合わせただけの間取りは無駄なスペースが生まれやすいということです。
こグリッドの大きさにはめるだけの間取りで1畳分のクローゼットを配置した場合、910mm×1,820mmのスペースになります。
子ども部屋などのクローゼットに奥行きが910mmの間取りが多いのですが、個室の収納の奥行きが910mmあると奥行きがありすぎて使いづらくなります。
キッチンのパントリーも同様に奥行きは700~750mmが使いやすい収納の奥行きになります。
自分達が収納したいと考えている物が最低限どのくらいの奥行きかを調べておくことで、無駄に収納の広さを取る必要がなくなります。
収納をチェックする時は、収納があるということだけではなく、幅や奥行き、高さがどのくらい取れるのかを図面で見えない部分のチェックと確認も大切です。
部屋間の防音対策
同じ階の左右の部屋間、上下階の部屋の配置のチェックも重要なポイントです。
帰宅時間が異なる家族がいる家庭で、隣や上下にお風呂があったり、寝室の上に子ども部屋があったりすると支障があります。
また、交通量の多い道路側に個室を設けると騒音の問題も出てきます。
部屋間と道路との音の問題対策も検討することが大切です。
隣接地との視線
玄関ドアを開けた時に道路から家の中が見えやすい位置にあると、外構で目隠しのフェンスなどを設置する必要が出てきます。
また、隣の家と同じ位置に窓があると視線が合ってしまい、いつもカーテンを閉めた状態にしてしまうこともあります。
部屋のどの位置に窓が設置され、床からどの高さに窓が設置されるのかも外観図と照らし合わせて確認するようにしましょう。
採光
太陽光が家の中に降り注ぐ間取りは明るく気分も晴れやかになります。
建築基準法で居室の採光の最低基準は決められていますが、最低基準のための窓の大きさが部屋の広さとバランスが取れるわけではありません。
また、採光を取るために設置する窓も壁面の窓と天窓では家の中に入る明かりの量も違います。
天窓は北側の部屋でも一日を通して安定した明かりを取り入れることができ、壁面に付ける窓と比較して効果的に部屋を明るくする特徴があります。
ただし、雨漏りのリスクもありますので詳しく知りたい方は下記の記事を参照して下さい。
日差しを取り入れることも大切ですが、西日が入りやすくなると夏に家の中が歩くなりすぎてしまうデメリットもあります。
隣接地との兼ね合い、接している道路の広さや交通量も関わってきますので、外観図を見て窓の位置と大きさをよく検討することが大切です。
家の中からの眺め
景観の良い郊外に家を建てる時は、その場所から最高の長めになる場所に窓を設置したいところです。
逆に外からの視界を遮りたい時は低い位置に窓を設置したり、横長窓を床から低い位置に設置することで外の視線を感じづらくなり落ち着いて過ごすことが出来ます。
外観図で窓の位置をしっかり確認するようにしましょう。
換気対策(通風)
建築基準法で機械換気を設置し1時間あたり0.5回の換気量を取れるように決められているので、家の中の換気は機械換気でも必要な量を出来るようになっています。
そうはいっても外の空気が気持ちの良い季節は窓を開けて換気をすると室内に気持ちの良い空気が入ります。
通風を良くするためには窓の位置と高さがポイントになります。
小さな窓でも開けておくことで通風のためには十分機能しますので、防犯上大きい窓を設置しづらい場合は小さな窓を風通しが良くなるように設置すると良いです。
動線と同じく、窓から窓にどのように風が通りそうか書き込むとわかりやすいです。
どんな外観の家か
コスト重視で平らで四角い屋根の家が多くなってきました。
コスト重視の方には良いですが、外観にもこだわりたい方は色や素材、屋根の形を工夫したいものです。
間取りだけではなく、外観もチェックしてこだわりを取り入れるようにしましょう。
電気配線
間取りをチェックする上で、電気配線のこともチェックすることも重要なポイントです。
照明器具を設置したい場所、コンセントを設置したい場所によってはかぐや扉の位置の変更が必要になります。
テレビやソファー、机やベッドの位置であれば図面を見ればわかりやすいのですが、収納の中に充電のための電源が必要になってくることもります。
間取りが出来上がったら間取りだけを見るのではなく、家電製品を置く場所をイメージし、コンセントや照明器具の配置も細かく検討すると良いです。
安全対策
階段や浴室の入り口に手摺を設置したり、小さなお子様がいる家庭であればキッチンや階段などの危険が伴う場所にガードを付けるための壁が必要になってきます。
将来的に手摺を設置するための下地を入れておく場所や、すぐに必要になる安全対策が出来る間取りであるのかのチェックも重要なポイントになります。
まとめ
☑間取り作成を依頼するまでの流れ |
☑間取りを作成する時に確認する4つのこと |
☑間取り作りを成功に導く2つのポイント |
☑間取りのイメージを作る時の9個の検討事項 |
☑間取りのチェックポイント10個 |
上記の内容で注文住宅の間取りの検討を始める方が何を検討し、最高に満足できる間取りを作り上げるまでにすべきことを5つのポイントにまとめて解説しました。
この中でも最初の建築会社に間取りの作成を依頼するまでが肝心になります。
間取りは自分達の要望をまとめて依頼する業者に余すことなく伝えることが大切です。
さらに依頼した業者が自分達の家の間取りの打合せにどのくらい親身になってくれるのかも大切なポイントになります。
巷では注文住宅は2回建てて初めて満足できるという声もありますが、筆者は自宅を建築して2回目はいらないと思うほど満足できる間取りの家を作ることが出来ました。
9年間住んでいますが間取りの不満点は全くありません。
その理由は、建築士というプロの立場だからではなく、この記事に書いてある内容を実行したからです。
注文住宅は一生に一度の何千万円とする高い買い物になります。
今の時代はAIで自分達の要望を入れて無料で間取りを作成してくれるサービスもあります。
新しい家の間取りで失敗して後悔しないために、業者に依頼する前の段階で自分達の家の間取りが見れる最高の機会になります。
いざ業者に間取りを作成して貰う前に間取りが出来上がることで、自分達の家に対する要望やこだわりをとことん追求する良い機会になります。
AIで作成する間取り案は10個まで無料で利用できます。
新しい家の間取りの作成と並行して、どんなキッチンやお風呂にするのかを見に行くと良いです。
商品選びで失敗・後悔しないためにショールームで商品を見たほうが良い理由を解説しています。
ウッドデッキを検討中の方に向けて、ウッドデッキが本当に必要なのかを作る前に知っておくと良いことをまとめています。
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