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9年住んでわかった2階にお風呂がある家の生活デメリットとメリット

新築

 

執筆者 Masa.M
執筆者 Masa.M

2階にお風呂がある家を自分で設計して、9年間住んでわかったデメリットとメリットをまとめました。

 

この記事では一戸建ての住宅でお風呂を2階に作ることのメリットとデメリットを、2階にお風呂がある家に9年間住んでいる建築士である筆者が書いています。

 

この記事を読むことで、注文住宅の間取りを検討中の方やリフォームで2階にお風呂を作ることを検討している方が下記の内容を知ることが出来るようになっています。

 

☑2階にお風呂を作るメリット

☑2階にお風呂があることのデメリット

☑子育て世帯の家に2階にお風呂がある生活が便利な理由

 

メリットとデメリットは筆者が2階にお風呂がある家に9年住んでみてわかった内容でまとめています。

 

さらに子育て世代である筆者が、子育てにおいて2階にお風呂がある生活が住んでいる人にとってどんなメリットがあるのかを詳しく書いています。

 

2階にお風呂を作るメリット

浴室が寒くなりづらい

一般的な間取りはお風呂を1階の北側に配置することが多いでしょう。

 

新しい家は家の中の温度差が小さくなりますが、日差しで床や壁が温まる部屋と比べると、1階の北側の温度は体感的に低くなります。

 

では2階にお風呂があるとどうでしょうか?

 

暖かい空気は上に上がるので、必然的に家の中は2階の方が温度が高くなります。

 

ということで、2階のお風呂は寒くなりづらいのです。

 

寒くなりづらい2階にお風呂を配置すると、浴室が寒くなりづらいメリットがあり、高齢者のヒートショックの防止にも繋がります。

 

スペースの有効活用が出来る

家の間取りを決める時、本当はもう一部屋欲しいけど、スペースの都合で諦めてしまっている方は多いはずです。

 

特に一階にもう一部屋増やすと一階の面積が広くなることにより、下記のような支障が出ることがあります。

1.建蔽率がオーバーする。
2.一階の面積が広くなることによる建築費の増額(基礎工事や屋根工事の増額等)
3.敷地全体の配置計画(駐車スペースや外の物置の配置)

 

これらの問題を解決できる間取りの計画が2階にお風呂を作ることです。

 

最近は脱衣場を広く取る要望が増えてきていますので、お風呂と脱衣場を合わせると4.5帖から6帖ほどのスペースが必要になってきます。

 

このスペースを二階に配置することで一階にもう一部屋作るスペースが生まれます。

 

コストを抑えつつ、部屋の数を増やしたい方は2階にお風呂を作るプランを依頼してみることをオススメします。

 

防犯性の向上

筆者が住む地域の警察からの犯罪情報の中に、「覗き」がよく掲載されています。

 

2階にお風呂を作ると窓があっても覗き被害を大幅に防ぐことが出来ます。

 

また、お風呂に窓を設置したいけど窓から侵入される空き巣被害を心配される方もいると思います。

 

この点についても二階以上の階であれば窓から侵入される心配も大幅に軽減されます。

 

以上のことから2階にお風呂と水廻りを作ることは防犯性を高める効果もありますので、検討の余地があるといえるのではないでしょうか。

 

カビの発生の抑止

断熱性が良く、換気がしっかり出来ている家でもジメジメしがちな北側の部屋の棚の後ろなどは、多湿の時期にカビが発生することがあります。

 

筆者の家は壁全面にシラス壁を塗っていて、壁全面で吸湿効果があっても多湿の時期に油断すると、クローゼットの奥のものがカビっぽくなったことがありました。

 

 

家の中で湿気が多く発生する場所がキッチンとお風呂です。

 

キッチンは発生した湿気をレンジフードで外に排出できますが、お風呂は換気扇を点けていてもお風呂から出る時に湿気が脱衣場に漏れてしまいます。

 

湿気は温度の低い場所に移動しますので換気をしていてもお風呂の棚の小さな隙間にカビが生えてしまうことは多くあります。

 

1階にお風呂がある場合は、部屋の温度が低くなりがちなのでカビの発生のリスクが高くなります。

 

2階のお風呂を作ることで温度が低くなりづらく、お風呂の中に取りづらいカビが発生することを防ぐことが出来ます。

 

使い勝手の良い家事動線ができる

2階にお風呂を作ることで、必然的に洗面脱衣室が隣に配置することになると思います。

 

この配置が毎日の家事がとても楽になる家事動線に繋がります。

 

その理由が下記の3点です。

・2階にお風呂を配置して、脱衣場に洗濯機を配置。
・その近くにサンルームやバルコニーなどの物干しスペースを配置。
・洗濯物を整理する少しの家事スペースを配置。

 

脱衣→洗濯→物干し→整理

 

物干しスペースが2階にあると洗濯物が乾きやすくなるメリットもあります。

 

来客に水廻りを見られない

急な来客時に玄関からの導線上に、脱衣場などの水廻りがあると、片付けていない洗濯物をお客様に見られてしまうこともあります。

 

この点でも2階にお風呂や水廻りがあると、急な来客時も焦ることはありません。

 

多少散らかっていても、二階の水廻りを見せる来客は限られているでしょうから、見られずに済むメリットがあります。

 

2階にお風呂を作るデメリット

水圧が弱くなる!?

2階にお風呂を作ると、お風呂のカランやシャワーの水圧が弱くなるのではないかと心配の声を聞きます。

 

結論は、2階にお風呂がある前提の工事をしていれば問題はありません。

 

どういう工事が必要かというと、給湯器の性能や配管経路を無駄なく配置することで2階にお風呂を設置しても問題なくシャワーを使うことが出来るはずです。

 

もう一点、道路の公共の水道管から宅地内に設置する水道管の径を一般的なものを敷設することです。

 

現在は戸建住宅の場合、外の水道管の引き込み管の径は一般的に20mmを使用しますが、この20mmを使う根拠は蛇口の個数にあります。

 

一戸建ての住宅の場合20mmの配管は蛇口の数が5個~13個を想定しています。

 

現在検討中のあなたの家の中にこれ以上の蛇口を設置するようでしたら水道管の径を太くする必要がありますが、13個以上蛇口を設置する家はかなりの規模の住宅になってくるはずです。

 

注意が必要なのが、築年数が経っている住宅をリフォームする場合です。

 

リフォームの機会にお風呂を2階に作りたい場合は、外の水道関係を業者に調べてもらうことで後から水圧が弱いといったトラブルを回避できます。

 

良心的な優良な業者でしたらこの点もしっかり調べてくれますので、2階にお風呂を設置したい旨の希望を事前に業者に伝えておくと良いです。

 

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将来階段の上り下りが辛くなる!?

2階にお風呂があると、疲れて帰宅した時でも二階に上がる必要があります。

 

将来的にお風呂を入るために階段の上り下りが辛くなるかもしれないと心配な方は、お風呂は2階に作らないほうが良いでしょう。

 

下階で配管の音が気になる

2階にお風呂を作ることによる音の心配をされる方もいらっしゃいます。

 

お風呂が2階にあると家族がお風呂に入っている時は足音や水の音はどうしても聞こえてきます。

 

一階と二階の間に防音措置をすることで軽減することは可能ですが、木造住宅の場合だと階間の防音対策には限度があります。

 

どうしても音が気にならないようにしたい時は、2階のお風呂と一階の居室の間取りの兼ね合いが重要です。

 

特にお風呂を使う時間帯が異なる家族がいる家庭では、寝室や居室の上にお風呂を作らないようにすることが必須です。

 

さらに「パイプシャフト」という2階までの配管の立ち上げのスペースを普段人が居ない部屋に作ることが大切です。

 

水漏れの心配

一階にお風呂を作る際は設備配管を床下に通すのが一般的ですが、2階にお風呂を作ると一階と2階の間に配管を通すことになります。

 

一階と二階の間に通した配管から水漏れが発生すると一階の天井と床が水浸しになる可能性があります。

 

2階に水道管を立ち上げた時に水漏れを避けるためには、設備工事の際の再三のチェックしか解決法はありません。

 

どうしても水漏れが心配という方は水回りは全て一階に配置するしかありません。

 

小さい子供の世話が大変

まだ小さなお子様がいる家庭では、出掛けて帰ってきた時や1階で子供が寝てしまった時に子供をお風呂に入れるために2階まで連れて行くのは大変です。

 

ただし、寝室を二階に設けることでこの点は解決できます。

 

お風呂を入れるために二階までだっこやおんぶで連れて行く必要がありますが、お風呂に入れた後は同じ階にある寝室まですぐに行けますので、入浴後すぐに寝かしつけることが出来ます。

 

ローコスト住宅に不向き

ローコスト住宅は少しでも安く販売するために二階にお風呂を設置することはまずないでしょう。

 

筆者の会社ですと2階に配管を立ち上げる費用は1万円くらいですが、この一万円の追加も削ろうとするのがローコストの建売や規格住宅です。

 

もし、あなたがローコスト住宅を建築しようとしていてどうしても2階にお風呂造りたい場合は、増額に増額になる金額を明確にしておいたほうがトラブルを回避できます。

 

割増金額を取られる

家のリフォームの機会に二階にお風呂を設置したいという方もいると思います。

 

リフォーム業者の中には追加工事やオプションで利益を得ることを目的に多額の費用を請求してくる業者も存在します。

 

優良な業者であれば2階にお風呂を設置するための費用を詳細に教えてくれますが、悪質な業者は一式何万円と多額の費用を提示してきます。

 

あなたがリフォームの際に優良な業者で工事するためには複数の業者から見積を取り、良心的な業者を選ぶことが大切です。

 

リフォームで失敗しないためにどうすべきかは下記の記事で詳しく書いていますので木になる方は読んでみて下さい。

 

手洗い場所が遠くなる

帰宅後に洗面で手洗いをする家庭が多いことと思います。

 

洗面が二階にあると、帰宅後に手洗いのために二階に行く必要があります。

 

最近は玄関の近くに手洗い場所を設置することが多くなりましたが、手洗いのために二階に行くことが面倒になる可能性があります。

 

子育て世帯の家に2階にお風呂がある生活が便利な理由

子供の生活が安定する

2階にお風呂があり、更に2階に寝室がある場合です。

 

お風呂と寝室が同じ階にあることで、2階のお風呂に入り、お風呂から上がるとそのまま寝室に行くようになります。

 

我が家もそうですが、2階にお風呂がある家を設計したお客様からも好評の理由の一つがここにあります。

 

入浴後、寝る前に居間で遊んだりテレビを見ないことで自然と子供が寝る時間が早くなります。

 

子供が遅くまで起きて寝不足にならないので、次の日も自分で起きて保育園や幼稚園、学校に行く時間に余裕ができて気持ちが安定します。

 



 

親が自分の時間を作ることが出来る

子育てで忙しい毎日の中で、親が自分の時間を作るのはとても大変なことです。

 

二階にお風呂と寝室を作ることで子供が早く寝ることが多くなるので、子供が寝たあとに親が自分の時間を作ることが出来ます。

 

居間を一階に配置することで、子供が寝ているフロアーと違う階で過ごすことが出来て、テレビや読書の時間を作れます。

 

子供が寝た後しか出来ない家事をすることも出来ます。

 

子供が小さい時期ほど親が自分の時間を作るこはがとても難しいことです。

 

出産や子供が増えたことを機会に家の新築やリフォームを検討中のあなたは自分の時間を作るためにも2階にお風呂を作ることを一度検討してみても良いでしょう。

 

まとめ

☑2階にお風呂があることのメリット

☑2階にお風呂があることのデメリット

☑子育て世帯の家に2階にお風呂がある生活が便利な理由

 

上記の内容で2階にお風呂がある家のメリット・デメリット、さらに子育て世帯にこそ2階にお風呂がある生活が便利な理由を解説しました。

 

注文住宅は敷地の広さやコストは限られてくるものです。

 

この問題を解決しつつ一階の部屋の数を増やす方法が「二階にお風呂」を設置することです。

 

さらに小さなお子様がいる家庭においても、2階にお風呂と寝室を設けることでとても育児がしやすい家ができあがります。

 

「二階にお風呂」を作ることをで迷っているのでしたら、思い切って二階にお風呂が前提の間取りを検討してみてはいかがでしょうか。

 

子育てが一番大変な時期にも「二階にお風呂」があることで、あなたの子育ての負担も減らすことが出来ます。

 

 

 

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