ガス衣類乾燥機「乾太くん」は省エネで衣類を自宅で簡単に心地よい仕上がりに乾燥してくれる優れものです。
ただし、購入する前に知っておいた方が良いことも沢山あります。
同じく衣類の乾燥ができるドラム式洗濯機とどちらが良いのか？と言う疑問は乾太くんの購入を検討している方の共通の悩みではないでしょうか。
この記事では下記の内容で乾太くんとドラム式洗濯機を様々な角度から比較して、乾太くんを購入した方が良い人、購入をやめた方が良い人をわかりやすく解説しています。
☑乾太くんのデメリット
☑乾太くんのメリット
☑乾太くんとドラム式洗濯機の併用はありなのか？
☑浴室乾燥機と乾太くんはどちらにすべきか
☑外干し派は乾太くんを買うべきか？
☑乾太くんを買うならどのタイプ？
☑結論 乾太くんを購入した方が良い人 やめた方が良い人
上記の内容はこれから乾太くんの購入を検討する方、現在検討している方が購入するために知っておいた方が良いことだと思います。
その理由は、筆者が乾太くんを付けた住宅を設計した時に、クライアントから出てくる共通の悩みが上記の内容だからです。
乾太くんを建築のプロの視点でドラム式洗濯機と比較して、新築・リフォーム、既存住宅問わずに最終的に購入するか止めておくべきかがわかる内容になっています。
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乾太くんの「デメリット」
気密性能の低下の心配がある
リフォームや今住んでいる家に新たに乾太くんを購入して取付工事をする際には乾太くんに必要な孔を壁に空ける必要が出てきます。
孔を空ける時に適切な気密処理ができていないと家の気密性能が低下するおそれがあります。
また、防水性も落ちる心配もありますので工事の際は施工する会社に入念にチェックしながら工事をしてもらう必要があります。
オール電化の家はコスト増
新築・リフォームを問わず、オール電化の家に乾太くんを取り付ける場合はコストが増えます。
オール電化の住宅はガスを使用しないので、家にガス配管が来ていません。
そのため、乾太くんを付けるためにだけ道路から敷地内、さらに乾太くんを付ける場所までのガス配管の工事が必要です。
エコジョーズを使用している家であれば、そのためのガスの配管工事が完了しているので乾太くんを使うための配管工事は必要ありません。
オール電化の家は、ガスの配管工事が乾太くんを使うためにだけ余計にかかってしまうデメリットがあります。
乾太くんの「メリット」
部屋の中に排気の臭いが漏れない
ドラム式洗濯機は乾燥の際に出る排気は排水管に逃しますが、排水管との接続が甘かったりパッキンが劣化してくると部屋の中に臭いが漏れることがあります。
乾太くんは排気を直接外に出すのでこの心配がありません。
ドラム式洗濯機を買うより安い
縦型洗濯機と乾太くんの組み合わせはドラム式洗濯機より安くなることがあります。
筆者が乾太くんの購入を検討していた時に家電量販店でドラム式洗濯機と縦型洗濯機のどちらにするか非常に迷いました。
この時はなんとなくドラム式の洗濯機が欲しかったのでドラム式洗濯機ばかり見ていました。
ですが、帰宅してから冷静に考えると洗濯機と乾太くんの用途を完全に分けて縦型洗濯機と乾太くんに掛かるすべての費用を合計してもドラム式洗濯機より安かったのです。
もちろんドラム式洗濯機は洗濯物を干す時に移動する手間が省けるのでとても便利ですが、費用の面だけで見ると縦型洗濯機+乾太くんに分がありました。
洗濯機と乾太くんの場所がすごく離れている家は少ないと思いますので、洗濯機の購入も検討している方は一考の価値があると思います。
都市ガスならさらに費用の節約になる
ガスは都市ガスとプロパンの二種類あります。
都市ガスが入っている家に乾太くんを付けると、ガス代が安いのでさらに節約になります。
乾太くんとドラム式洗濯機の併用はありなのか？
すでにドラム式を使っている場合
すでにドラム式洗濯機を使用している場合は、乾燥がヒーター式かヒートポンプ式かで光熱費が変わってきます。
ヒートポンプ式のドラム式洗濯機でしたら光熱費が安く、乾燥の仕上がりも乾太くんとそれほど変わらないと言われています。
最終的にはドラム式洗濯機の洗濯機の耐用年数が残っていて、今の乾燥に不満がなければ無理して乾太くんを買わなくても良いと思います。
乾太くんとの併用はどうなのか気になると思いますが、予算があれば用途を分けて併用しても良いでしょう。
新しく洗濯機を買う場合
家の新築などで洗濯機を新調して乾太くんの購入も検討している方は、上述した縦型洗濯機+乾太くんの費用を検討してみることをオススメします。
浴室乾燥機と乾太くんはどちらにすべきか
衣類を乾燥させることを重視している方は乾太くんのほうが良いでしょう。
その理由が下記の点にあります。
・浴室乾燥機のオプション代は安くない
・将来ユニットバスを新しくする時に浴室乾燥機も使えなくなる。
浴室乾燥機はユニットバスとセットで検討する必要があります。
一方、乾太くんは部屋に単独で取り付けることになりますので、将来的な心配はユニットバスほどありません。
外干し派は乾太くんを買うべきか
暖かい日に外で洗濯物を干すとカラッと乾いて気持ちが良いです。
洗濯物は外に干すのが基本という「外干し派」の方が乾太くんの購入を迷った時はどうすればよいのかの結論です。
結論としては、年中使える乾太くんを購入したほうが良いです。
湿度の高い日は外干しのメリットはありませんし、花粉やPM2.5，黄砂が多い日は安心して外に干せません。
乾太くんの乾燥の仕上がりは、外干しより数段気持ちの良い仕上がりになります。
外干し派の方でも乾太くんを購入して後悔することはないと思います。
乾太くんを買うならどのタイプ？
5ｋｇと8ｋｇで迷った時
乾太くんの購入する際に容量を決める必要があります。
5ｋｇと8ｋｇがあるのでどちらにすべきか悩ましいところです。
結論は「8ｋｇ」です。
その理由は、洗濯物の量に余裕をもたせて置いた方が詰め込むことにならず皺になりにくいからです。
小さいスペースに大量の洗濯機を詰め込むと乾燥後の仕上がりもシワが多くなります。
家族構成や洗濯の量がいつも少ない方は5ｋｇで十分かもしれませんが、5ｋｇでは足りない可能性がある方は8ｋｇにしておいたほうが良いでしょう。
スタンダードとデラックスで迷った時
スタンダードタイプとデラックスタイプで迷った時は「スタンダード」タイプにしておくと良いと思います。
その理由は、デラックスタイプには「シワ軽減機能」が付いていないからです。
せっかく衣類を乾燥したのに、シワだらけでは結果的にアイロンを掛けるなどの余計な手間が発生します。
迷った時はシワ軽減機能が付いているスタンダードにしておくと良いでしょう。
結論！ 乾太くんを購入した方が良い人 止めたほうが良い人
購入した方が良い人
新築で都市ガスを使う予定の方、すでに都市ガスを使用している方は乾太くんにかかる費用は乾太くんの取付工事費だけになります。
敷地内のガス配管の工事は掛からないので費用の節約ができます。
都市ガスはガス代がオトクなので光熱費の面でもメリットが大きいです。
また、衣類の乾燥の際の臭いが凄く気になる方も乾太くんは室内に臭いが漏れないので、購入して使った時の喜びは大きくなると思います。
止めたほうが良い人
オール電化の家に住んでいる人で、乾太くんを付けたいけど費用がどうしても気になる方はやめておいたほうが良いでしょう。
上述したとおり、オール電化の家で乾太くんを使うためにガスの配管工事が必要になり費用が嵩みます。
また、ドラム式洗濯機の上位機種をすでに所有しているか、これから購入する方も乾太くんを買うことのメリットはあまりないかもしれません。
まとめ
☑乾太くんのデメリット
☑乾太くんのメリット
☑乾太くんとドラム式洗濯機の併用はありなのか？
☑浴室乾燥機と乾太くんはどちらにすべきか
☑外干し派は乾太くんを買うべきか？
☑乾太くんを買うならどのタイプ？
☑結論 乾太くんを購入した方が良い人 やめた方が良い人
上記の内容で、乾太くんとドラム式洗濯機を建築のプロの視点で解説してきました。
乾太くんは衣類を乾燥させるだけのものでありながら決して安い金額ではありません。
購入したことを後悔しないように、これらの内容を知りよくよく検討した上で購入すると良いでしょう。
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