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自動洗浄【洗エールレンジフード】を購入して後悔した5つの理由

新築

この記事は自動洗浄が出来るレンジフード、「洗エールレンジフード」について9年間使用したユーザーである筆者が下記の内容でまとめています。

この記事でわかること
1.洗エールレンジフードのデメリット
2.洗エールレンジフードのフィルター交換
3.「点検3」が点灯した時の対処法
4.「点検3」の対処法
5.「点検3」のメーカーの対応
6.メーカー点検に掛かった費用
7.洗エールレンジフードフィルター交換の時期
執筆者 Masa モリモト
執筆者 Masa モリモト

洗エールレンジフードを自宅に採用して後悔した理由が5つあります。

記事の内容は洗エールレンジフードかパナソニックDWシリーズを検討しているあなたに向けて、購入して後悔しないためにユーザーの視点で書いた内容です。

購入前に知っておくと良いことをまとめていますので、これからレンジフードを選ぶ方に参考になる内容になっています。

この記事のレンジフードは「パナソニックDWシリーズ」

初めにこの記事では、筆者が自宅で使用しているパナソニックのレンジフード「DWシリーズ」について書いてあります。

パナソニックのDWシリーズとクリナップの洗エールレンジフードは同一商品で、販売しているメーカーごとに商品名と品番が違うだけです。

パナソニックのDWシリーズとクリナップの洗エールレンジーフードのどちらも、この記事の内容に当てはまる事情が発生した際のメーカーの対応は同一になります。

洗エールレンジフードは優秀

洗エールレンジフードはキッチンの掃除で一番汚くて、面倒な作業のレンジフードのフィルター掃除を自動で簡単にやってくれる優れものです。

操作はレンジフード内のトレーにお湯を入れてボタンを押すだけです。

その後は掃除が終わるまで待つだけなので、レンジフードのフィルター掃除を自動で完了してくれます。

掃除が終わった後は洗浄した油汚れのお湯を捨てるだけの簡単操作で本当に便利で楽にフィルター掃除ができる商品です。

筆者は建築士という職業柄、様々なメーカーのレンジフードの採用・納入経験がありますが、洗エールレンジフードが発売された当初は画期的な商品が出てきたと思いました。

その理由はやはりフィルターの掃除が簡単にできることです。

設計を手掛けたお客様に勧めてきたのはもちろんのこと、自宅を建てる時は洗エールレンジフードを購入しようと決めていました。

洗エールレンジフードのデメリット

非常に優秀な商品である洗エールレンジフードですが、9年間使ってきてデメリットかなと思うことがわかってきました。

この章ではこの記事のテーマである洗エールレンジフードを購入して後悔したと思った原因であるデメリットをまとめまています。

まずは点検3が発生するまでの使用状況。

その後に点検3が発生したことでデメリットに感じたことを説明していきます。

洗エールレンジフードの使用状況

今回のエラー表示の「点検3」出るまでの使用状況は下記のとおりです。

☑2015年の2月に完成した住宅に設置
☑使い始めは2015年3月から
☑使用期間 5年 9ヶ月
☑2020年12月に「点検3」が点灯 フィルター交換の時期が来る

上述のように、使用期間は5年9ヶ月。

特に油を使った調理が多かったわけではないので、いわゆる「普通」に使用してきたと思っています。

この商品の特徴である「自動洗浄」は洗浄ランプが付いたらすぐに洗浄していました。

デメリット① フィルターの寿命が短い

最大のデメリットはフィルターの寿命が短いことです。

我が家の使用状況はメーカーの説明書に書いてある寿命が短くなる要素に当てはまる使用条件はありません。

メーカー説明書には下記の通りの記載があります。

上記[2.3.4.5]の内容にあるフィルターの寿命が短くなる条件に当てはまる使用は一つもありませんでした。

キッチンを選ぶ前にショールームで商品説明を受けた際は、洗エールレンジフードのフィルターの寿命は役0年と説明を受けています。

説明を受けたユーザーは、フィルターが10年持つものと考えてしまうでしょう。

ただし、筆者の場合は建築士という仕事柄、お客様に勧めた以上メーカーが言う10年間から大きく差があるとクレームになる可能性もあります。

メーカーHPに愛用歴2年のユーザーの声が掲載されています。

しかし、筆者が使用してきて経験から、この商品は2年ではメリットしかわからないと思います。

洗エールレンジフードの購入を検討中の方は、ユーザーの良い評価だけで判断せずに、10年も持たずにフィルター交換の可能性もあることを踏まえて検討することをオススメします。

デメリット② フィルターの交換時期が事前にわからない

フィルターの寿命が短いことがデメリットと思った理由は、交換時期が事前にわからなったことです。

プリンターのインクのように、交換時期の目安が分かれば良いのですがそのような機能はありません。

フィルターの交換の時期が切ると「点検3」が点灯してレンジフードが使えなくなってしまいます。

詳しくは次の章で説明します。

デメリット③ 「点検3」点灯→レンジフードが使えなくなる

この商品はフィルター交換の時期が来ると上の写真のように、「点検 3」とランプが点灯します。

「点検3」が点灯してレンジフードが使えなくなってしまったのでメーカーに問い合わせたところ、解除方法な無いとのことです。

事前にフィルターの交換時期もわからず、いきなり点灯してレンジフードが使えなくなります。

我が家では年末にこのランプが点灯しました。

年が明けてメーカーの修理交換の対応が始まるまでレンジフードが使えなくなってしまいました。
(2020年12月末現在)

調理の機会が多くなる年末年始にレンジフードが使えないのは最悪です。

そして、高断熱・高気密の住宅でレンジフードが使えないと、調理時の臭いが室内に充満してしまいます。

かろうじて火は使えるので調理はできますが、事前に交換時期がわかり、早めにフィルター交換ができるようにアップデートする必要があるかと思います。

筆者の自宅は壁の内装仕上げにシラス壁を使っています。

臭いを吸収する機能を持つシラス壁のおかげで家の中に調理の匂いが充満しなくて済みました。

シラス壁については下記の記事で詳しく解説しています。

壁の内装の仕上げの選択肢として優れた商品ですので興味がある方は読んでみて下さい。

シラス壁の家に住む建築士がシラス壁のデメリットとメリットを解説
内装内壁材シラス壁のメリット・デメリットをユーザーで建築士でもある筆者が解説します。プロとしてとてもオススメが出来るシラス壁、「中霧島壁ライト」について徹底的に解説しています。

デメリット④ フィルター交換の費用が高い

まだフィルター交換は済んでいませんが、ネットで調べたところ3万円ほど

10年で3万円なら高くはないかもしれませんが自動洗浄が売りである以上、6年弱で3万円は高く感じます。

レンジフード本体の価格も高額な部類に入る商品ですので、フィルター交換を短期間でやっているようでは結果的に高いだけのレンジフードになってしまいます。

デメリット⑤ 「点検3」は相談窓口で解決できない

レンジフードに限らず使っている商品に不具合や故障が発生した時に真っ先に思いつくのがメーカーに問い合わせることだと思います。

フィルター交換は年明けで良いにしても、何かレンジフードを動くように出来る方法がないか筆者も説明書に記載のメーカーの相談窓口に電話しました。

☑このページだけで3つ問い合わせ先の記載があります。

筆者の場合、自分が工務店・工事会社で購入に該当します。

この「修理ご相談窓口」に電話して品番と症状を説明すると、担当が違うとのことで別な窓口の電話番号を案内されます。

そして、一度電話をかけたところをまた案内されたり・・・この繰り返しで、4箇所か5箇所案内されました。

何回も症状と品番を伝えたので品番を暗記してしまったくらいです・・・

結果は・・・

「何も解決しなかった。」

毎回症状と品番を伝えて、待たされる。

そして、窓口から帰ってきたのは上の写真の説明書に記載されていることがそのまま帰ってきただけです。

最終的には修理依頼窓口で修理を依頼して電話が来るのを待つだけになりました。

「点検3」が点灯した際の解除方法がないのだから、最初から修理受付で良いと思います。

このやり取りで45分から60分くらい無駄になりました。

もし「点検3」が点灯して解決方法を探しているうちにこの記事にたどり着いた方は、最初から修理を依頼する良いです。

レンジフードで困った時は!?

・今使っているレンジフードの音がうるさくて困っている

・吸い込みが悪くなった

など、レンジフードで困った時は富士工業公式オンラインショップのレンジフード交換工事サービスが便利です。

実は国内のほとんどのキッチンメーカーのレンジフードは富士工業で生産している製品で洗エールレンジフードも富士工業製です。

レンジフードの急なトラブルや修理依頼は富士工業公式オンラインショップから無料で見積もりの依頼が出来ます。

まとめ フィルター交換時のユーザーの対処法

トラブルや修理交換依頼は設置した業者に任せるのがベスト

私の場合は仕事柄、自分が施工業者にもなります。

年末年始で販売店経由でメーカーに問い合わせることが出来な時期であったため、自分でメーカーの窓口に電話しました。

もしあなたの使っている洗エールレンジフードにフィルターの交換時期が来たら、まずは施工した業者に連絡しましょう。

そして、私が一番無駄に感じたメーカーとのやり取りを業者に任せてしまうことがベストです。

その方があなたの手を煩わせることがありません。

明らかにメリットの方が多く、フィルター交換を除けば、建築のプロとしても自信を持ってお客様にすすめることが出来る商品です。

ただ、唯一のデメリットであるフィルター交換に関しては、かなりのデメリットで改善されない限り他の選択肢も有りなのではないかと思います。

ショールームに行って説明を受けても、説明する方が実際に使ったことがないとリアルな説明はできません。

このレンジフードを検討中の方は、この記事のデメリットを知った上で購入の検討をすることを強くオススメします。

早めにフィルター交換をするしかない

このレンジフードは上述したとおり、「点検3」が点灯すると、フィルターを交換するまで使えなくなります。

そうなると、ユーザー自身が自分の使用状況を把握して、早めにフィルター交換を依頼するしかありません。

一応メーカーの方では、フィルターの寿命が10年程と謳っています。

使用状況によっては交換時期が早まるので、早めに交換するしかないのですが、費用も掛かることなので、あまり早く交換をしたくないものです。

できれば目一杯使用してから交換したいところです。

この点が、長く使っていくものであることもあり、便利さだけで購入を決めると危険な商品でもあります。

追記 2021年1月のメーカー修理担当の対応の結果

年末に「点検3」が点灯し、修理依頼をして年明けメーカーの修理担当の方が見に来ました。

結果はフィルター交換でもなく、原因不明の不具合が出て「点検3」が点灯したという結果でした。

掛かった費用は!?

結果的にフィルター交換ではなく原因不明のエラーだったとのことで、点検費用だけ請求されました。

修理担当の方が来たついでに、「点検3」が出た時の解除法はないのか聞いてみました。

専門の知識がないと解除できないらしく、しばらく様子を見ることになりました。

メーカー対応後、一年使ってみて

メーカーに点検してもらってから3年弱経ちました。

この間、同じ症状は出ていません。

症状は出ていませんが、洗浄ランプが付くとなんとなく嫌な感じがしてしまいます。

そして、洗浄が終わって、正常に使えるか今でも少しドキドキしならがら見ています。

この先普通に使えればよいのですが、次は本当にいきなりフィルター交換の時期が来て「点検3」が点灯する時期が来ます。

年末年始や長期間休みでメーカーが対応できない時期にフィルター交換の時期が来てしまうと、あなたも筆者と同じ経験をしてしまいます。

やはり事前にフィルター交換の時期がわかったほうが良いことには変わりません。

2021年の1月にクリナップのショールームで、この記事の内容を話した所、現在の新しいモデルでもフィルター交換を事前に知らせる機能はないそうです。

フィルター交換が事前に分かる機能が付いた時に、洗エールレンジフード、自動洗浄のレンジフードが完璧に近い商品になると思います。

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