ウエスコのジョブマスターは履き続けることで自分の足に馴染み、体の一部のようなフィッティングが可能になります。
「本当に足に馴染むの?」
「履き続けるとどんなエイジングが出るのだろう?」
筆者もジョブマスターを購入する前は履き込んでどのように変化してエイジングが出てくるのかをネットや雑誌で探しました。
ただ、思うように自分で履き込んだジョブマスターの画像ってなかなか見つからないんですよね。
そこでこの記事では筆者が14年履き続けているウエスコのジョブマスターを例に、14年間履き続けるとどのようにエイジングしていくのかを解説しています。
記事の内容は下記のとおりです。
・エイジングを紹介するジョブマスターの仕様 |
・新品から14年後のウエスコジョブマスター |
・14年目のウエスコジョブマスターのレビュー |
・14年間続けてきたメンテナンス |
この記事を読むことで、ジョブマスターを履き続けることでどのようなエイジングをしていくのかが分かる内容になっています。
ウエスコジョブマスターの仕様
ウエスコのブーツは自分でレザーの種類やソールの形状など、細かい仕様を自分好みにカスタムしてオーダーできる魅力があるブーツです。
レザーの種類やソールの種類で見え方が大きく変わり、エイジングも大きく変わってくるブーツです。
この章ではエイジングを紹介していくウエスコジョブマスターの仕様を紹介します。
生産国 | アメリカ |
ハイト(ブーツの高さ) | 8インチ |
サイズ | US 10.5 |
ワイズ(足の幅) | D |
トゥ | レーストゥートゥ |
カラー | ブラック |
レザーの種類 | オイルドレザー |
ソール | ビブラム#100 |
新品から14年後のウエスコジョブマスター
この章では新品から14年間履き続けているウエスコジョブマスターのエイジングをレザーの変化とソールの変化に分けて紹介していきます。
レザーの変化
画像はミンクオイルでメンテナンス後のジョブマスターです。
自宅の外構工事のDIYでワークブーツをワークブーツとして14年間履き続けています。
レザーの凹凸は自分の足に馴染んだ証拠です。
シュータンのレザーもシューレースの形にエイジングしています。
シュータンのレザーは履き込むことでかなり柔らかくなり、新品時は履き続けることができないほどの痛みがあったのを忘れるほど馴染んできています。
「WESCO」の刻印の辺りは革が固くて履く度に足が痛くなっていました。
さらに赤丸の部分も、新品時は痛くて履いていられな位ほどの痛みを感じていました。
現在はどちらも革が柔らかくなったため、履いていて痛みを感じることはありません。
14年履き続けて、革がクタッとしてきて、自分の足の形になってきています。
今でも重さは感じますが、革の硬さはほとんど感じません。
ワークブーツとして履き続けてきたので、つま先には傷が多数付いています。
ただし、ウエスコのオイルドレザーは厚みがありこの程度の傷が付いても全く問題ありません。
むしろ傷も味の一つと感じてしまうほどです。
シューレースの形がくっきり付いたシュータンのレザーは新品時から他の部分の革より薄く柔らかいレザーです。
今はシューレースのアタリが付いて、シワの感じも革好きにはたまらない感じになっています。
とは言っても、新品時はシューレースを縛ることで足に革が食い込んできて痛くなっていました。
内側も良い感じにアタリが出て、光が当たると足の形に陰影が出るようになりました。
ソールの変化
14年履き続けていますが、ソールは交換する必要がないくらい減りがなくまだまだ使えそうです。
日常使いで舗装の上を歩く前提で購入を検討している方は、歩き方によっては踵の減りが早いかもしれません。
筆者のようにDIYをメインに砂利の上での作業が多い使用状況であれば、ビブラム100番のソールは減りも少なくも長い間履き続ける事ができると思います。
ステッチダウン製法の特徴である、ソールのステッチは切れています。
切れていますが、ソールが剥がれやすくなるわけではなく、特に問題はありません。
ビブラム100番の耐久性は素晴らしいです。
刻印はもちろんのこと、ソールのブロックが欠けたり、すり減ったりしている箇所はありません。
ブロックの角が取れて丸みを帯びて歩きやすくなっています。
ヒール部分の減りもほぼありませn。
砂利が挟まっていましたが、歩いていても砂利が挟まっていることに気づくことが少ないです。
砂利の上でも石が当たって足の裏が痛いなんてことはありません。
ソールの爪先部分は、角が取れて丸みが出ています。
この丸みが出てくることで、新品時より歩きやすくなったと思います。
ソールもエイジングするので、初めてのワークブーツのソールがビブラム100番で良かったと思っています。
14年目のウエスコジョブマスターのレビュー
アメリカンクオリティは妥協するしかない!?
ウエスコのブーツは古い製法で作られているため、汚れやステッチの飛びなどはクレームとして扱われていないメーカーです。
下の画像の左足のヒールのレザーをよく見てください。
ステッチが一つ飛ばされています。
これもウエスコのブーツとしてはクレームにならないようです。
このようなアメリカンクオリティは取り扱う店舗で修理や返品などの対応が異なるようです。
決して安い金額のブーツではないので、日本的には明らかなクレームになるようなことでもどのような対応になるのかを店舗に確認する必要があります。
筆者は事前に十分に確認せずに購入したこともあり妥協する羽目になってしまいました。
新品時と比較サイズ感の変化
レザーが馴染みサイズ感も変わってくるのではという心配をしている方もいると思います。
この記事で紹介しているジョブマスターを使ったサイズ感を下記の記事で詳しく解説していますので、さ購入する際のサイズ選びや、履き込んだ後のサイズ感の変化を知りたい方は読んでみて下さい。
14年履いてみて「フィット感」の変化
「フィット感」は新品時とは比べ物になりません。
サイズさえ完璧に決まれば、あとは馴染むまで履き込むしかありません。
痛くなるところもあると思いますが、革が自分の形に馴染んで、シューレースをキュッと締めた時のフィット感は素晴らしいです。
ウエスコのジョブマスターは馴染むまで辛抱するしかありません。
「新品で購入して自分の足に馴染ませたい」
という方は短時間の着用を繰り返したり、試行錯誤しながら履き続けていくことで必ず自分の足に馴染みますので挑戦してみて下さい。
14年間続けてきたメンテナンス
14年の間ウエスコのジョブマスターに施してきたメンテナンスはブラッシングとオイルアップのみです。
面倒なことや特別用意するものはありません。
ブラシとオイルがあれば簡単にメンテナンスを続けていくことができます。
ブラッシング
ブラッシングは馬毛ブラシが一本あれば十分です。
毛足とブラシ本体の長さが丁度良く、ブラッシングは着用後2~3分くらいで終わります。
オイルアップ
オイルアップはブラッシング後にカサつきを感じた時だけやるようにしています。
もともとウエスコのオイルドレザーはオイルが多く含まれているレザーなので、こまめにオイルアップする必要はありません。
筆者は一年に一度、多くても二度程度のオイルアップをしています。
オイルは薄く伸ばしやすいレッドウイングのものをリピートして使っています。
まとめ
・エイジングを紹介するジョブマスターの仕様 |
・新品から14年後のウエスコジョブマスター |
・14年目のウエスコジョブマスターのレビュー |
・14年間続けてきたメンテナンス |
上記の内容でアメリカ製のワークブーツ、「ウエスコ ジョブマスター」の筆者が14年間履き続けているブーツを使ってエイジングレビューを紹介しました。
購入を検討している方は、簡単に馴染まないこと、馴染むまで相当な時間が掛かることを理解したうえで購入をすることをオススメします。
ただし、馴染んだ後の履き心地は他にはない自分だけの一生物のブーツになります。
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