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バルコニー(ベランダ)はいらない!建築のプロが奨めるのをやめた理由

新築

洗濯物や布団を干す場所としてバルコニー(ベランダ)があると家の中で干すことによるジメジメをなくすことができて、洗濯物や布団もカラッと乾かすことが出来るようになります。

ただし、バルコニーは2階以上に作る時は水漏れの心配も伴うのが現実です。

バルコニーを検討している方の中には水漏れやメンテナンス、汚れの心配などデメリットも気になっている方もいると思います。

この記事ではバルコニー(ベランダ)について下記の内容で詳しく解説しています。

☑バルコニー(ベランダ)のデメリット
☑バルコニー(ベランダ)のメリット
☑バルコニーが無くても困らない方法3選
☑結論

記事の内容は筆者の二十年以上の設計の実務経験をもとに書いています。

バルコニーは上手に使っている方もいますが、新築して早い段階で使わなくなってしまった人が多い場所でもあり、間取りの打ち合わせの段階で十分な検討が必要な場所と言えます。

家の中の限られたスペースを使いますので、バルコニーがなければ部屋を広くしたり、異なる用途のスペースを作れたかもと後悔している方も多くいらっしゃいます。

上記の内容を知ることで、バルコニーを検討している方が自分達の家に本当にバルコニーが必要なのかの結論を出すことができますのであなたの家の計画に活かせてもらえばと思います。

バルコニー(ベランダ)のデメリット

この章ではバルコニーのデメリットを解説していきます。

デメリットを知らないことで後悔することにならないように、しっかり知って頂いたうえでバルコニーの設置を検討してみると良いです。

水漏れの心配

2階以上に設置するバルコニーの床でシート防水工法で防水措置をした場合、施工不良で水漏れを起こす可能性があります。

また、防水工事が適切に施工されていても、排水ドレンが詰まっていたことで水が溢れて室内に水が漏れてくることもあります。

防水工事が適切に行われている必要は当然のことですが、排水ドレンの掃除は住んでいる人がする必要があります。

掃除を怠ることで発生する水漏れの心配もありますので、2階以上の階に設置するバルコニーはよく検討した上で決めることが大切になります。

実は汚れやすい

バルコニーの床材の種類に関わらず、バルコニーには吹き込んだ砂や落ち葉などがたまります。

土埃を掃除していない状態で雨が吹き込むとドロドロになって見た目も悪くなるので、定期的に掃除をしておかないと非常に汚れやすい場所になってしまいます。

バルコニーの作り方に関わらず汚れやすい場所になりますので、掃除の負担を増やしたくない方にとってはストレスの原因になってしまう可能性があります。

メンテナンス費用が掛かる

バルコニーの床は汚れやすいとともに、雨風や日光の当たり具合によっては非常に傷みやすい場所になります。

また、シート防水のように防水工事で室内との防水処理をしている場合は、10年から15年目を目処に防水工事のメンテナンスをしておく必要があります。

その理由は、経年劣化で防水性能が低下して水漏れを起こす可能性が出てくるからです。

水漏れを起こしてからだと直す費用が余計に掛かってしまいますので、劣化状況を点検にして早めにメンテナンスをしておくことが大切です。

室内の面積が減少する

家の間取りを検討する時は、予算と面積に限りがあるものです。

家の一部にバルコニーを設置することで室内として使える空間の面積が減少してしまいます。

室内空間の一分を減らしてまでバルコニーを設置する意味があるのかをよく検討すること重要になります。

家族間で話し合い、本当にバルコニーが必要なのかを十分に時間を取って相談しておくと良いです。

防犯性が低下する

1階や2階のバルコニーはバルコニーを介して室内に侵入されるリスクがあります。

洗濯物を干していて盗まれるリスクも有り、防犯性の視点で考えるとバルコニーはおすすめできるものではありません。

バルコニーを設置する時は、防犯性能を良くする工夫をした作りにしておく必要があります。

バルコニー(ベランダ)のメリット

この章ではバルコニーのメリットを解説していきます。

デメリットもありますが作ることによる魅力的なメリットもあります。

空間のアクセントが出来る

バルコニーを作ることで家の間取りが単調になることを避けることができ、視覚的なアクセントを作ることができます。

インナーバルコニーなど間取りに工夫をすることで、デザイン性の高い空間を造ることが出来るのもバルコニーのメリットです。

外干しが出来る

外干しに拘る方も多いと思いますが、バルコニーを作り、作業動線に無駄をなくすことで洗濯物や布団を干すための便利な空間になります。

太陽光でカラッと乾く洗濯物や布団はとても心地が良いものがあります。

外干しに拘りたい方はバルコニーを作ると良いでしょう。

外で過ごす場所ができる

家の中から簡単に出入りできるバルコニーは外が心地の良い季節は寛ぐための贅沢なスペースになります。

読書をしたりコーヒーを飲んでカフェ気分を味わうこともできます。

お風呂から出入りできるバルコニーを作れば外気浴が出来る場所にもなります。

自分たちの拘りが何なのかをよく検討して、バルコニーが必要だと思った方はバルコニーを作ることで最高の空間になることと思います。

花火がきれいに見える

筆者が住んでいる地域では全国有数の花火大会があります。

打ち上げ場所の近くの家では広いバルコニーを作っている家が沢山あり、花火大会の時は家族や友人を誘ってバルコニーで花火を見ています。

このようにバルコニーを作ることで、花火大会を見るだけでなく、バルコニーからとてもきれいな景色が見える場所に建てる家には2階以上のバルコニーがあると良いです。

自宅で最高の景色を見ることが出来る空間が出来上がります。

バルコニーが無くても困らない方法3選

この章ではバルコニーを洗濯物や布団を干すためのスペースとして設置したいと検討している方に向けて、バルコニーがなくても困らない家にする方法を解説していきます。

布団乾燥機を使う

洗濯物を外で干している方も多いと思います。

筆者も以前は外で干していましたが、布団乾燥機を購入してからは仕上がり具合もとても良いので外で布団を干すのをやめました。

現在布団の外干しをやめてこちらの布団乾燥機を使っています。

地域柄、冬は非常に寒くなるので布団を外で干すことができませんし、湿度が高い日が多くなってきているので布団乾燥機が重宝しています。

サンルームに除湿機を設置する

一年を通して日当たりの良い場所にサンルームを設置する方法があります。

広さや形を工夫することでプレイルームのような多目的に使用できる部屋にもなります。

また、除湿機を設置して湿度の多い時期は室内でも素早く洗濯物を干すことも出来るようになります。

サンルームは室内の部屋の一部ですので、外部との境界がなく、外に作るバルコニーのような水漏れの心配もないのでオススメです。

乾太くんを設置する

洗濯物の乾燥機能が付いていない洗濯機を使っている方や、これから新しく家を建てて家電製品の入れ替えを検討している方には乾太くんの設置をオススメしています。

乾太くんに興味がある方は下記の記事で詳しく解説していますので読んでみて下さい。

乾太くんの特徴とともに、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機を比較してどちらが正解7日の結論も書いています。

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結論

この章では上述した内容をもとに、バルコニーを作った方が良い人とやめた方が良い人の結論を書いていきます。

バルコニー(ベランダ)を作った方が良い人

選択モヤ布団を干すだけでなく、家の一部に外で過ごす場所を作ることを重視したい方はバルコニーを作ると良いでしょう。

とても贅沢な空間になることと思います。

また、外干しに拘りのある方や、上述した花火大会を見るなどの絶対に欲しい理由がある方はバルコニーをいるかいらないかの検討を以前に作ることを決めて後悔しないでしょう。

バルコニー(ベランダ)をやめた方が良い人

特にこだわりがなく何となくあると良いかなと思っている方はやめておいた方が良いです。

近い将来使わなくなり、掃除が負担になりストレスになるとともに将来のメンテナンスも憂鬱になってしまう可能性があります。

この記事に書いてあるデメリットの一つでも心配な方や、治安の良くない場所に建てる家にはバルコニーは作らない方が良い選択になると思います。

まとめ

☑バルコニー(ベランダ)のデメリット
☑バルコニー(ベランダ)のメリット
☑バルコニーが無くても困らない方法3選
☑結論

上記の内容でバルコニー(ベランダ)について解説しました。

バルコニーを作る際は他の部屋との動線が重要になります。

これから間取り作りを始める方のために下記の記事で一から間取りを作り上げていく方法を解説しています。

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