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天窓は雨漏りしやすいの事実 6つのポイントで天窓を理解する

新築

新しい家に天窓がある明るい家に住みたいけど雨漏りが心配な方。

今住んでいる家の天窓から雨漏りしている、または雨漏りしているのではないかと心配な方がどうすれば良いのか。

このような方に向けてリスクやデメリットが先行しがちな天窓について下記の内容で構成しています。

この記事を読むことで下記の内容がわかるようになっています。

1.天窓のリスク、雨漏りの見抜き方と対処法
2.新しい家やリフォームで天窓を付ける前に知っておくべきこと

筆者は以前勤務していた工務店で、入社前に施工した家の天窓から雨漏りが発生して多数の雨漏りのトラブルを解決してきた経験があります。

本当は起きない方が良いトラブルですが、これから天窓を付けた家の新築やリフォームを検討している方。

さらに、すでに天窓が付いている家に住んでいる人が雨漏りした時にどうすればよいのかがわかるように自身の経験を元に書いています。

雨漏りが起きるとパニックになってしまい、どうすれば良いのかわからなくなってしまう方も多いです。

そんな時に冷静に対処できる方法を書きました。

さらに、新築やリフォームで新たに天窓を付ける家を検討している方が事前に知っておくことであとで後悔しないために知っておいた方が良いことをまとめています。

これって雨漏り!?天窓からの雨漏りを見抜き方

この章では天窓からの雨漏りを疑う時のポイントを解説します。

天窓付近で水が漏れてきていても、場所によっては天窓が原因ではないこともあります。

3つのポイントで解説します。

いずれの項目も最終的には業者にチェックしてもらう必要がありますが、ご自身で発見した時に業者に連絡する時に雨漏りの状況を伝えやすくなります。

状況によっては業者がチェックに来る時に高い場所に登る前提で来るのか、何人か連れてくるのかの判断ができます。

これは最短で状況を把握して修理をすることに繋がりますので、下記の3つのポイントを知っておくと良いと思います。

天窓付近の壁のシミ

天窓付近の壁にシミができている時は水漏れの可能性があります。

ポイントは天窓から直線の位置にシミがあるかどうかです。

勾配屋根で棟や屋根から雨漏りしていることが原因の場合は、天窓の直線上にない位置にシミができることがあるからです。

まずは天窓との位置関係を見て、天窓の直線上にシミができている場合は天窓が原因の雨漏れが発生している可能性が高いです。

天窓周りの枠の黒ずみ・シミ

天窓本体の枠と、天窓周りの枠に黒ずみができている場合の見抜き方があります。

それは、天窓の低い位置に黒ずみやシミができていないかどうかを見ることです。

天窓の下部付近に黒ずみやシミが集中している場合は天窓からの水漏れの可能性が高いです。

一方、天窓の上部の棟や屋根から水漏れが発生している場合は天窓の上部に黒ずみが多く発生します。

天窓上部の枠の隙間から水が漏れて周囲の仕上材にシミが付きますので、枠と仕上材を見てみることで原因を把握しやすくなります。

天窓のガラスの結露の可能性もある

雨漏れを疑う時に注意して頂きたいことがあります。

それは「結露」です。

天窓のガラスに結露が発生しやすい状況で過ごしていると、結露が窓や枠を伝って壁に付いてシミが付いていることもあります。

天窓の結露対策は以下の2点です。

1.結露を拭き取る
2.換気不足にしない

結露が発生したら早い段階で結露を拭き取ると良いです。

また、結露が発生する原因の多くが換気不足です。

集中換気の風量を弱くしていたり、パイプファンを止めている状況だと家の中で結露が発生しやすくなります。

さらに植栽が多い家も結露が発生しやすくなりますので換気に注意をして過ごすことで解決できます。

天窓から雨漏りがする原因

この章では天窓から雨漏りが発生する原因を解説します。

天窓からの雨漏りの原因の多くは下記の2点です。

シーリング・パッキンの劣化

新築やリフォームで天窓を取り付けた場合、当初は雨漏りが発生していなかったとしても、年数が経って天窓周りのシーリングや、天窓のパッキンが劣化が原因で雨漏りが発生することがあります。

正確でミスのない施工をしていても、シーリングやパッキンは年数とともに劣化することは避けれません。

10年くらいを目処に専門業者に点検してもらうと良いです。

施工不良 業者の知識と技術が不足している

残念ながら施工不良が原因の雨漏りも発生しています。

板金業者の中でも天窓の施工経験が少なかったり、知識が不足していると天窓の施工不良を起こして雨漏りが発生することがあります。

新築で建築会社から板金業者に発注しているケースでは、建築会社が施工状況をチェックすることで避けることが出来ます。

ただし、天窓はちょっとしたシーリングの施工でも雨漏りが発生してしまうので、施工経験が豊富な業者に依頼したいものです。

天窓から雨漏りした時の対処法

この章では雨漏りが発生した時の対処法を解説していきます。

ポイントは次の3つです。

1.雨漏りしている状況の写真を撮っておく
2.雨漏りした時の状況を記録しておく
3.施工した建築会社か専門業者に連絡する

一つずつ解説します。

雨漏りしている状況の写真を撮っておく

雨漏りを発見したら写真を撮っておくと良いです。

業者が見に来た時に雨漏りがしていないこともありますので、現地で状況を確認しつつ写真で雨漏りの状況を確認することで原因を見抜きやすくなります。

雨漏りした時の状況を記録しておく

写真と合わせて、雨漏りが発生した時の状況を出来る範囲で記録しておくと良いです。

雨の状況、ゲリラ豪雨のような強烈な雨だったのか、雨が降っていなかったけど水が漏れてきたのか。

業者が原因究明をするために役に立ちますので、記録することが無駄になることはありません。

施工した建築会社か専門業者に連絡する

写真を撮って、状況を記録したら次は業者に連絡します。

注文住宅やリフォームであれば建築会社に連絡。

建築会社がわからない場合は、地域の板金業者に連絡します。

地域の板金業者に連絡する時は、ただ雨漏りが発生していると伝えるのではなく、天窓から雨漏りが発生してる旨を伝える必要があります。

理由は上記で説明したとおり、天窓の施工が得意ではない板金業者もいるからです。

業者に天窓の施工が得意なのかを遠慮せずに聞いてから修理を依頼すると良いです。

天窓のデメリット

この章では天窓のデメリットを解説します。

天窓を付けることがデメリットと思われる理由は下記の3点です。

1.雨漏りの心配
2.ガラス面が結露する
3.維持に費用が掛かる

雨漏りの心配

天窓は屋根に穴を開けて取り付ける窓です。

壁面に取り付ける窓と違い、雨風がまともに当たる位置に取り付けます。

雨漏りのリスクが有ることは否定できませんが、知識と技術があれば雨漏りを防ぐことが出来ます。

ただし、どんなに正確な施工をしてもリスクがゼロになることはありませんので、よく検討した上で取り付けることをオススメします。

ガラス面が結露する

換気不足により結露しやすくなることは上述しましたが、必要量の換気設備を設置していても住んでいる方の生活スタイルによってはどうしても天窓に結露が発生してしまいます。

結露が発生した時は拭き取ることで解決できますが、高い位置に取り付けている天窓は簡単には出来ません。

室内で植栽が多い方や、煮炊きの量や時間が長い方も結露のリスクが高くなります。

自分達家族の 生活スタイルを踏まえて検討することが大切です。

維持に費用が掛かる

詳しくは後述しますが、天窓の寿命は20年くらいと言われており、劣化が早かったり状況によっては交換する必要があります。

天窓自体の価格と工事費が掛かりますので、将来的に取り付けた時より高い金額の費用がかかることを把握しておく必要があります。

天窓のメリット

この章では下記の5つの天窓のメリットを解説していきます。

1.壁面の窓より部屋が明るくなる
2.北向きの部屋の採光が取りやすい
3.住宅密集地や狭小住宅で採光が取れる
4.空がきれいに見える
5.排気効果が高い

リスクやデメリットに焦点がいきがちな天窓ですが、取り付けることによるメリットもあります。

壁面の窓より部屋が明るくなる

天窓は壁面の窓より有効に採光を取ることが出来ます。

部屋の壁面を多く取りつつ部屋を明るくしたい方や、壁面の窓より沢山明かりを取り入れたい方は天窓を取り付けると良いです。

建築基準法でも天窓は採光上有利になりやすいのですが、この記事では割愛します。

北向きの部屋の採光が取りやすい

北向きの部屋の壁面に建築基準法上の採光が取れる窓を取り付けていても、実際はあまり明るく感じません。

一方、天窓は上空からの採光を取れるため、晴れている日はもちろんのこと、曇りの日でも安定した明かりを室内に取り入れることが出来ます。

上の写真は北向きの壁面に窓を付けずに天窓だけで採光を取っています。

一日を通して安定した明かりを取り入れることができます。

また、開閉できる天窓を取り付けることで換気も壁面の窓より効率的にできます。

開閉できる天窓には雨が入ってきた時にセンサーが反応して自動で開閉するタイプもありますので、上手く取り入れることで壁面の窓より採光と換気の面でも有効な窓になります。

住宅密集地や狭小住宅で採光が取れる

隣地と壁が近い住宅密集地や狭小住宅には天窓が効果的です。

住宅密集地では隣地との境界が近いと壁面に大きな窓を付けても全て開けることが出来ません。

さらに、隣地との視線が合ってしまう可能性もあり、せっかく付けた窓が有効に使えなくなります。

また、狭小住宅でも壁面が少なくなることで窓を多く付けると収納や家具の配置に支障が出るケースもあります。

これらの条件の家に天窓を付けることで、密集地や狭小住宅のデメリットを解決しつつ、壁面の窓より有効に明かりを取り入れることが出来るようになります。

空がきれいに見える

天窓を付けると室内から空がとてもきれいに見ることが出来ます。

夜は星空を見ることも出来ますので、採光のために取り付けた窓が家の中で贅沢な気分を味わえるものにもなります。

排気効果が高い

高い位置に付ける開閉できるタイプの天窓は、高い排気効果があります。

壁面の窓より素早く室内の換気ができますので、不快な室内の空気を排出し、夏は暖かい空気を外に排出しやすく冷房の効率を良くする効果もあります。

自分でできる天窓のメンテナンスと維持

この章では天窓のメンテナンスについて解説します。

下記の3つのポイントは誰でも簡単にできることですので、参考にしてみて下さい。

雨樋の掃除をする

天窓と直接関わりはないかもしれませんが、雨漏りという視点で見ると関わりがあります。

雨樋の掃除を怠ることで、雨樋がオーバーフローを起こし屋根の水が排水しにくくなることで屋根から雨漏りが発生することもあります。

天窓が付いている家で雨漏りが発生した時はどうしても天窓を疑いがちになるのですが、実は原因が違うということもありますので注意が必要です。

10年を目処に専門業差に点検を依頼する

天窓を雨漏りがしにくい状態に維持させるためには、天窓と周囲のパッキンやシーリングの劣化状態の確認とメンテナンスが重要になります。

10年を越さない時期を目処に専門業者に依頼して点検とメンテナンスをするようにしましょう。

天窓で有名なメーカーのベルックスでは10年間の漏水保証があり、10年目に点検をすると保証を二十年まで延長することが出来ます。

メーカーとしても10年が大切なメンテナンスの目処と時期であるということだと思います。

20年を目処に交換を検討する

劣化状況によっては二十年を目処に天窓の交換を検討する必要が出る場合もあります。

二十年という目安は、屋根のメンテナンスの時期にもなり、屋根材の塗装、もしくは葺き替えの時期になります。

そのタイミングで天窓周りの劣化状況を点検し、劣化が激しい場合は天窓も交換することを検討する必要もあります。

天窓だけを交換すると足場を設置する費用が天窓の交換のためにしか使えませんが、屋根の塗装や外壁の塗装も同時に施工することで費用を節約できます。

結論

この章では上述した内容を元に、天窓を付けた方が良い人とやめた方が良い人を解説します。

天窓を付けた方が良い人

この記事に書いてあるメリットを最優先したい人は天窓を付けると良いでしょう。

家の中に明かりが入りづらい条件の家では採光の問題は天窓が解決してくれます。

天窓をやめた方が良い人

天窓を付けてみたいけど、この記事に書いてあるリスクやデメリットがどうしても気になるという人は天窓はやめておいた方が良いです。

付ける前に少しでも心配なことがある状態で、万が一トラブルが発生すると後悔が大きくなってしまいます。

まとめ

以上の内容で天窓について解説しました。

天窓は吹き抜けに付けるとメリットがさらに生かされて、天窓から注ぐ光が一階のリビングまで届いて気分も晴れやかな空間にすることができます。

天窓をさらに効果的なものに出来る吹き抜けについては下記の記事で詳し解説しています。

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天窓を付けるか付けないかも大切ですが、天窓をより効果的なものにするためには天窓のメリットを活かす間取りを作ることが重要です。

家族みんなが納得できる間取りの作り方を下記の記事で解説しています。

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