※本記事は家庭用の薪ストーブについて書いた記事です。
キャンプ用の薪ストーブのことを書いた記事ではありません。
日頃住宅の設計の仕事をしていて、新築やリフォームに限らず自宅に薪ストーブにをつけたいという夢を持った方はとても多いです。
この記事に辿り着いたあなたもその一人かもしれません。
ただし、薪ストーブは理想や憧れなど簡単な気持ちで導入してしまうと必ず失敗するというデメリットを併せ持つとても難しい暖房なのです。
それなら薪ストーブを使っている人からデメリットを聞いてみようと、情報収集をしようとすると思います。
ところが、デメリットを知ることが重要と知っても、実際に薪ストーブを使っている人からデメリットを聞くことはとても難しいのです。
実際にあなたの周りにも、家の暖房に薪ストーブを使っている人は殆居ないのではないでしょうか。
一人でも多くのユーザーにデメリットを直接聞くことが最善なのですが、それが非常に難しい側面があります。
そこで、この記事ではこれから薪ストーブを使いたいと思っている方に向けて、ユーザーと建築のプロの知識を併せ持った筆者が、薪ストーブのデメリットを解説します。
この記事に書いてあるデメリットを知ってから薪ストーブをつけるかどうかを再検討しても遅くはありません。
薪ストーブをつけようとしている気持ちがなくなり、薪ストーブを断念するかもしれませんが、購入してから失敗するよりはマシではないでしょうか。
どの項目から読んで、もこれから薪ストーブをつけようと検討している方にとっては有益な情報になりますので最後まで読んでみて下さい。

☑実務経験25年以上の現役建築士
☑薪ストーブをメイン暖房にした住宅の設計実績が豊富
☑11年間薪ストーブを使い続けているヘビーユーザー
☑数少ないユーザー建築士
知らないと後悔する薪ストーブのデメリット16選
1.掃除が大変

☑薪ストーブの周りは、薪に付いていた細かい木屑や炉内から出た灰で汚れる。
薪ストーブを使う季節になると、他の季節より掃除が大変になります。
その理由は、外から運んだ薪に付いていた木屑や汚れ、炉内から出た灰や煤で汚れやすくなるからです。
床面は見えない煤で汚れて、裸足で歩くと足の裏が黒くなることもあるくらいストーブ周りは汚れます。
普段から家の中を常に綺麗にして保ちたいという方は、薪ストーブを使うことによる汚れがストレスに感じてしまうかもしれませんので十分に注意して下さい。
2.虫害
屋外で乾燥させていた薪を室内で保管するようになると、室内に虫が飛んでいることが多くなります。
その理由は、薪を乾燥している時期に薪に付いた小さな虫が、暖かい室内に薪を持ってきた時に虫も活動を始めるからです。

☑(写真上)積んでいる薪の隙間が虫の住処になる。外で乾燥させる以上仕方がない。
薪は外で乾燥さている以上、薪に付いている虫を完全に落とすことはほぼ無理です。
虫が飛んでいる時期はごく僅かですが、虫が大嫌いという方は薪ストーブの導入を慎重に検討したほうが良いです。
3.やることが増える
この章の内容は、毎日忙しく過ごしている方にとって重要な内容になりますので是非読んで下さい。
普通の暖房ならスイッチ一つで暖房がつき、暖房のために負担に感じる作業は殆どありません。
一方、薪ストーブは暖房として使うために避けられない作業が漏れなく付いてきます。
薪ストーブを使う季節に避けられない代表的な作業が以下の5つです。
| 1.薪を運ぶ作業 |
| 2.火熾し |
| 3.薪ストーブ周りの掃除 |
| 4.薪ストーブの空気量の調節 |
| 5.炉内の灰出し |
特に負担になる作業が薪ストーブの近くに薪を運ぶ作業です。

☑フルシーズンは薪ストーブの側に薪を置いておく
火熾しは着火材を使うと楽になりますが、火を着けたあとの空気量の調節が必要になり、火を熾す時は少しの時間ですが薪ストーブから目を離すことができなくなります。
薪に炎が回って上昇気流ができたあとも、空気量を調節せずに全開にしたままにしてしまうと、すぐに薪がなくなり補充しなくてはならなくなります。
ちょっとしたタイミングで炉内の炎の状況に合わせて空気量を調節しないと、いくら薪があっても足りなくなってしまいます。
他にもストーブ周りの掃除、定期的に炉内の灰を出す作業が必要になります。
毎日慌ただしい生活を送っていて、少しでもやることが増えないでほしいと思っている方は薪ストーブは止めておいた方が良いです。
せっかく高額な費用をかけた薪ストーブが高価なインテリアと化してしまいます。
4.大変な作業が多い
薪の自作
薪ストーブを使うために必要な作業は大変なものばかりです。
代表的なものが薪の自作です。
自分で薪を割って薪ストーブで燃やしたいという理想をもっている方は多いのですが、断念している方が多い現実があります。


薪を自作する作業には、チェーンソーで丸太を切り、切った丸太を割って保管場所に積むという作業があります。
まず、丸太は想像以上に重く、素人が簡単に動かせるものではありません。
チェーンソーで簡単に切れると思っている方が多いのですが、重たい丸太を動かしながら、それなりに重たいチェーンソーで切っていく作業は重労働です。
その重労働のあとに丸太を割る作業と、その後の積み込みの作業は疲労困憊になります。
以前トレーラーで丸太を購入して自分で薪を作るというクライアントがいましたが、3年ほど経ってもまだ終わっていませんでした。
薪を作る作業も楽しみたいという方もいるのですが、はっきり言っておすすめしていません。
家の暖房として使うための薪を作る作業は、楽しめるレベルを超越する作業量になります。
相当な人数の応援の人を頼める人以外は手を出さなう方が良い作業です。
購入した薪の積み込み
薪ストーブユーザーの殆どが薪ストーブで使う薪を購入しています。
立米単位で購入することが一般的ですが、購入した薪は庭先降ろしと言って、敷地の空いている場所にダンプでバラバラに降ろしていきます。
その降ろした薪をウッドデッキや薪小屋に積み込む作業がとても大変な作業です。

毎年その年の分の薪を購入して使いたいという方は、年に一回必要な作業になります。
薪ストーブだけで家の暖房を考えている方はそれなりの量の薪が必要になり、一人や二人で積み込むにはとても大変な作業です。
家族や知人に協力してくれる人を見つけておくと安心して薪ストーブをつけることができます。。
5.慣れるまでに時間が掛かる
薪ストーブは炉内に薪を入れて火を点けるだけ一応使えるのですが、ただ燃やしているだけではエコでもなく、暖房費も高額になります。
なぜかといいますと、その時の薪の状態に合わせて空気量を調整することで、薪を無駄なく長く燃やすことが出来るからです。
さらに、薪に使う木の樹種によっても燃え方や薪の持ちが異なり、空気量を調整するタイミングも異なるので、使いこなすまでに時間が掛かります。
こればかりは慣れるしかないのですが、薪ストーブはどうしても慣れるまでに時間がかかってしまうデメリットがあります。
よく少しでも早く薪ストーブに慣れる方法はないのか聞かれることがあります。
その解決策は、「操作が簡単な薪ストーブを選ぶ」ことです。
筆者が使っている「ヨツールF500」という薪ストーブも操作が簡単な機種の一つです。(写真下参照)


☑(写真上)煙突内のダンパーの角度を変えることで煙突内の上昇気流を調節できる。
操作は写真の二箇所を調節するだけ。
あとは色々な樹種の薪や、空気量を調節するタイミングを使っていく中で覚えていくだけです。
操作が簡単な機種は沢山ありますので、専門店に見に行ってみると良いと思います。
6.子供の怪我の心配
小さな子供がいる家庭で薪ストーブを使うことを想定している方は、危険ではないかと心配になると思います。
結論から言うと、安全対策をしないと危険です。
ではどのような安全対策があるのか疑問ではないでしょうか。
薪ストーブ周囲の安全対策で、最も安価で安全性が高い方法が、「ハースゲート」という柵を設置する方法です。
筆者が勧める薪ストーブの子供の安全対策は「ハースゲート」です。
薪ストーブの周囲をゲートで囲うことで、小さなお子様が目を離した隙きに薪ストーブに近付くことを防げます。
ハースゲートがどのようなものかは下の写真を参考にして下さい。


(Amazonから引用)

子供の安全対策と物干しとしての機能があります。除雪や雪遊びで濡れたアウターもハースゲートに掛けて干すことですぐに乾かすことができるメリットもあります。

薪ストーブの扉の前のゲート部分は開閉できます。ここから薪の補充と本体の空気量の調節ができます。
筆者を含め、薪ストーブのある家に住んでいる方は殆どこのBabydan(ベビーダン)のハースゲートを購入して取り付けました。
下記リンクから商品ページが見れますので、価格を含めどんな商品なのかを見てみることをおすすめします。
7.毎日の火熾しが面倒になる
薪ストーブは火熾しの作業をしなければ暖房として使うことが出来ません。
起床後や外出先から帰宅した時など、なにかと慌ただしいタイミングで火を熾す必要のあるケースが多いことも薪ストーブのデメリットの一つです。
薪を入れて火を点けるだけでなく、その後ちゃんと燃えているのかを確認する必要があるので、慌ただしい時は結構面倒に感じてしまいます。
火熾しを面倒に感じなくする方法を聞かれることがありますが、解決策が一つだけあります。
それは市販の着火材を使うことです。
炉内に薪を焚べて着火材に火を点けるだけで太い薪でも簡単に燃やすことができる優れモノです。
着火材を使っているクライアントも多く、とても便利なものです。
薪ストーブを使う時期は毎日使うものですので、お得な大容量の着火材を購入して使っています。
8.温度管理が難しい

普通の暖房は温度を設定したら設定温度を保つように自動で運転してくれます。
一方、薪ストーブは入れる薪の量や、空気量の調節で薪の燃え方を調整したりと、室内の温度をその家の快適な範囲で保つのが難しいという特徴があります。
設置する薪ストーブの機種や各家庭ごとに快適な温度が異なるので、使い続けて慣れていくしかありません。
上手に温度管理ができるようになるまでは試行錯誤の連続です。
設置してすぐに快適な温度設定で使うことが難しいというデメリットがあります。
ただし、使い続けていくうちに必ず自分の家にとっての最適な使い方がわかるようになる楽しさも併せ持っています。
9.火災の心配
薪ストーブを検討している方に多く聞かれることの一つが「火災の心配」です。
薪を燃やしている時に薪ストーブは非常に高温になるので、心配になるのも無理はないですね。

結論は、正しく使っていれば薪ストーブを使うことで火災の可能性が高くなることはありません。
定期的に煙突掃除やストーブ本体のメンテナンスを行うことで、薪ストーブだから火災が心配ということはありません。
薪ストーブも他の暖房機器と同じく、正しい使い方とメンテナンスをして使用することで安全に使用することが出来ます。
また、地震による薪ストーブの転倒などによる火災の心配をされる方も多いです。
結論は、筆者が使っている「ヨツールF500」は200kg、他メーカーの機種もは重量が100kg近くあるものが多く、地震で簡単に転倒するようなものではないのです。
ただし、各機種ごとに形状や重さが異なりますので、選んだ機種ごとにただし方法で設置する必要があります。
ちなみに筆者が薪ストーブを使ってきた期間に震度4と震度5の地震を経験していますが、薪ストーブが設置位置から動いたり転倒することはありませんでした。
煙突も同様に外れそうになる気配もなかったことから安全性を自ら確認できました。
ただし、適切な施工がされていることが大前提としてありますので、薪ストーブを購入する際は施工からメンテナンスまでを信頼して任せられそうな業者に依頼することが重要です。
10.高額な費用が掛かる
薪ストーブは購入する時に掛かる費用が他の暖房と比べて高額です。
家の広さ、本体の材質、オーブンの有無など機種によって薪ストーブ本体の金額が異なりますが、薪ストーブ本体と煙突に取付費用が掛かります。
大まかに計算しても下記の金額が必要になります。
本体+煙突+取付費用+屋根の煙突作成+煙突の板金仕上げ=約120万円以上~
取付費用は家の間取りや、依頼する業者によって変わりますので、信頼できる業者に見積もりを依頼すると良いです。
さらに、薪ストーブには必ず揃えておく必要があるアクセサリーを購入しなければなりません。
どんなアクセサリーが必要になるのかは下記の記事で詳しく解説しています。
最低限のアクセサリーを揃えるための予算の目安もわかりますので、興味のある方は読んでみて下さい。

11.薪の保管場所と調達先の確保が大変
薪ストーブを使うためには薪を調達して、購入もしくは自作した場所を保管しておく場所が必要になります。
どちら薪ストーブを使う上で避けて通ることが出来ないことであり、事前にしっかり検討しておかないと絶対に薪ストーブを購入して後悔してしまうことになります。
薪の保管場所と調達についてそれぞれ解説していきます。
薪の保管場所の確保
薪ストーブで使う薪の保管場所をしっかり考えておかないと、いざ使う時に購入した薪を保管しておく場所がないという事態になってしまいます。
特に新築した家で薪ストーブを使いたいという方は、物置やカーポートなど他にも必須なものと合わせて薪の保管場所を確保する必要があります。
家+物置+カーポートに薪の保管場所が検討事項に入ってくると、敷地計画で頭を悩ませることになり、結構大変です。
家の広さと、薪ストーブの使い方にもよりますが、北海道の厳寒地で薪ストーブだけで暖房する場合は7~10立米必要になり、その量を保管する場所の確保が必要になります。
参考までに筆者の自宅の保管場所を紹介します。


約5立米の薪の保管に、4.5帖分のウッドデッキと2帖分の薪小屋の半分を使います。
現在は自作の薪小屋を増やし、さらに軒下にも保管しています。
今では何立米在庫があるのかわからないくらい、敷地の空いているスペースは薪の保管場所になっています。
隣地境界との距離が近い場合は家の軒下に保管するのは難しくなるので、薪小屋などを作るスペースの確保も重要になります。
[※重要] 薪の調達
薪の調達は購入と自作に大きく別れます。
まず、薪を購入して確保したい場合です。
「薪を販売しているところから買えば良いんでしょ?」
と簡単に考えている方が実は多いのですが、薪を売っている業者は顧客がいて、一見さんお断りな世界でもあります。
最近はキャンプや焚き火で薪を使う需要が増えてきて、暖房で使う薪なら売るけど、キャンプや焚き火で使う薪は売らないという業者もいます。
ネットで見つけて問い合わせたら売ってもらえなかったということもあり、実は購入先を見つけることも楽ではないのです。
これから薪ストーブで使う薪を購入したいという方は、薪ストーブの専門業者や、建築工事を依頼した業者に聞いてみると良いです。
薪ストーブを販売・設置している業者は薪の販売をやっていることもあります。
さらに、家の新築やリフォームを依頼した業者の人に紹介してもらえることもあります。
あなたが工事を依頼した会社に、筆者のように薪ストーブを使っている人がいるかも知れませんので、遠慮なく聞いてみると良いと思います。

また、薪を購入したいという方は、早めに販売業者を見つけて価格や販売している薪の樹種、配達してもらえるかなど、シーズンに入る前に調べておくと良いです。
なぜかというと、シーズン前に薪を販売していた業者が在庫がなくなり、シーズン中に追加購入の必要が出た時や、将来の購入先を複数持っていたほうが安心だからです。
薪を購入したくなる時期になると、薪ストーブユーザーの間で薪の取り合いになることもありますので
次に薪を自作したいというケースについて解説します。
四項目で解説したように、薪の自作はあまりおすすめできません。
自作するための工具を揃えたり、作業するためのスペースの確保など、普通の住宅地では現実的ではありません。
それでもどうしても自作したいという方は、森林組合に問い合わせてみると良いです。
原木で売ってくれる森林組合もありますので、お住いの地域の森林組合に問い合わせてみると良いでしょう。
12.メンテナンスの心配

薪ストーブの知識がない人に限って、煙突掃除が大変だからやめた方が良いなど浅はかな知識で言ってくる人があなたの知人でもいるかも知れません。
薪ストーブをつける前からそんな事言われたら心配になってしまいますよね。
実は、薪ストーブのメンテナンスで大変なことは一つもありません。
メンテナンスが大変というより、どのくらいの頻度で煙突掃除や本体のメンテナンスをしたら良いのかわからなくて心配になる方のほうが多いのです。
薪ストーブのメンテナンスについては専門業者が詳しく教えてくれます。
薪の設置・販売をしている業者の多くはメンテナンスを請け負っていることが多いので、購入した専門業者に問い合わせてみると良いです。
今の時代は自分で屋根に登って煙突掃除をする必要はありませんので、メンテナンスについては心配することはほぼないと言えるでしょう。
13.煙で近隣に迷惑がかかる
昨今ネットなどで薪ストーブを使っている家庭から出る、煙突からの煙の問題、「煙害」について記事を目にするようになりました。
薪ストーブの知識がある方であれば、正しい使い方をしていれば薪ストーブの煙が問題になるはずはないとの見解を持つ方が多いことでしょう。
なぜなら、薪ストーブを使っていて煙突から煙が見えるのは薪ストーブの使い始めと、薪を足した時の10分から15分程度だからです。
薪ストーブのせいで1日中近隣の家の中が煙臭かったり、服に臭いが付くようなことはありません。
では、なぜこのような問題になり近隣と揉めることになるのか。
原因は以下の点にあります。
| ・十分に乾燥した薪を使っていない |
| ・薪ストーブの扱いに慣れていない |
この二点に気をつけて薪ストーブを使用しないと、自分の家の煙突から出る煙で近隣に迷惑をかけてしまいます。
これから薪ストーブの導入を検討していて、近隣への煙害が心配という方は心配事が一つ減ると思いますので読んで頂きたいです。
1.十分に乾燥した薪を使っていない

☑(写真上)筆者が愛用中の含水率計。薪は含水率を計測してから室内に運んでいる。
薪ストーブに使う薪は十分に乾燥している薪を使う必要があります。
薪の最適な水分含有率について、ファイヤーサイドのHPでは20%以下といわれています。

(ファイヤーサイドのHPから引用)
乾燥が不十分な薪を使用すると、筆者の経験上、薪から炎が上がらずに水分が蒸発して一向に温まる気配がありません。
このような薪を使った時に外に出ると酸っぱいような嫌な臭いが漂っています。
薪ストーブを使っている方は、薪を使う前に含水率系で含水率を計測してから燃やすことでこのようなトラブルの防止になります。
薪の木口に含水率計の針を刺すだけで簡単に計測できます。(写真下参照)

十分に乾燥した薪を使うだけでトラブルの防止になりますので、薪を使う前に含水率を測定してから使うことで何も心配せずに薪を燃やすことができるようになります。
2.薪ストーブの扱いに慣れていない
薪ストーブに使い慣れていないユーザーは炎の状態に合わせた空気量の調整に慣れていなく、薪を不完全燃焼させてしまうケースがあります。
薪ストーブはその時の炎の状態や温度に合わせて空気の量を調整することで薪を無駄なくクリーンに燃やすことが出来るようになっています。
薪ストーブを使う前に設置した業者から詳しくレクチャーしてもらい、上手く使えてないなと思った時は遠慮せず理解できるまで業者に聞いてみることが大切です。
14.灰の処分が難しい
薪ストーブは薪を燃やすことで灰がたまり、その灰を取り出して処分する必要があります。
灰の処分などしたことがない方が多いので、薪ストーブを使う前はどのように処理したら良いのかわからず、薪ストーブのデメリットの一つに感じてしまうこともあります。
薪の処分は大きく分けて次の2つの方法があり、どちらも難しいことは一切ありません。
| 1.処分する |
| 2.肥料にする |
処分する
ゴミとして自治体に収集してもらうことが出来ます。
灰の取り扱いについてははお住まいの自治体によって異なる可能性がありますので、自治体のHPやわからない場合はお住まいの役所などに問い合わせてみると良いです。
ゴミとして収集してもらう際に絶対に気を付けなければならないことがあります。
それは、小さな熾も一切残っていない状態で出すことです。
不燃性の素材でできているアッシュコンテナに1週間以上保管してからゴミとして出すことで安全に処分できます。
肥料にする
畑に撒いて肥料にする方法です。
薪ストーブの灰は、アルカリ性でミネラル等を含んでいると言われています。
家庭菜園をしていて畑に灰を蒔くことが出来る方は肥料にすることで処分費用が掛からずに済みます。
15.暖まるまで時間が掛かる
気密性・断熱性能の高い住宅が一般的になってきましたが、薪ストーブだけで家の暖房をしていると、起床後や帰宅後の室温はどうしても下がってしまいます。
筆者の自宅では前日の夜に薪を足すのは大体19時から20時が最後で、そのまま就寝します。
一番寒い時期でこの生活スタイルで起床後の室温は18~19℃くらいまで下がっています。

そこから薪を点けて家の中が暖かく感じるまでには一時間くらい掛かってしまいます。
長時間の外出からの帰宅後の同様で、一度室温が下がってしまうと温まるまでに時間が掛かってしまうでメリットがあります。
16.ランニングコストが掛かる
薪ストーブの知識がない方からは薪ストーブはコストが掛かると思われがちです。
実は他の暖房と比較して薪ストーブコストの掛かる暖房かというと、そのようなことはありません。
参考までに46坪の筆者の自宅を薪ストーブ一台で全館暖房した昨年秋から今年の春までの薪のコストを紹介します。
☑購入した薪 10万円
☑使用した薪の概算数量 6立米
1ケース1.7立米入りで25,000円の薪を4ケース購入しています。
現在余っている薪の量を踏まえて、使用した薪の概算数量を6立米と記載しています。
☑暖房期間→10月末~4月中旬
10月や3月末から4月中旬は、朝少し薪を入れる程度です。
☑秋口から春先までのランニングコストは??
10月から4月までだと7ヶ月ですが、朝しか薪ストーブを使わない1ヶ月を除いて、試用期間を六ヶ月とします。
↓
10万円 / 6ヶ月 =16,666円
薪ストーブ一台でマイナス20℃を下回る厳寒地で薪ストーブだけで暖房をした一月あたりのランニングコストは、約16,000円。
同じ地域でプロパンガスや電気で暖房をした場合、倍以上の暖房費が掛かります。
あなたの住む地域で他の暖房器具を使った場合の光熱費を比較してみるとよいでしょう。
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