【自然素材 無垢材で造る家の「デメリット」】建築士が解説します

Architect 建築

この記事を読むと良い方と、記事の根拠

体に優しい自然素材や、無垢材を使って家を造りたい。

 

こう考えているあなたは、

 

「体に優しいのは良いけど、デメリットはないのかな?」

 

と疑問をお持ちではないでしょうか?

 

この記事は書きを根拠に書いています。

記事の根拠

筆者は実務歴20年以上の建築士です。

 

早速記事の根拠と信頼性を書いていきます。↓

・20年以上の実務経験の半分は自然素材や無垢材を使った家の設計をしている。
・自然素材や無垢材を使って家を手掛けた数は30件以上。
・自宅も自然素材を使っている。」

自然素材の家 木の家のデメリット

無垢材のフローリングのデメリット

傷が付きやすい

素材が固くても柔らかくても傷が付きやすいのがデメリットではないでしょうか。

 

ただ、傷のメンテナンスについては後述した内容で、意外と費用も手間もそんなに掛けずにできてしまいます。

 

メンテナンスの項目を読んで、理解できる方は採用しても良いでしょう。

メンテナンス費用が高め

着色して仕上げる場合は、色が落ちてきてメンテナンスで再塗装したほうがきれいに保てます。

 

再塗装にかかる費用がデメリットになる方もいるかも知れませんので、採用する際はよく検討しましょう。



湿度の影響を受けやすい

木は湿度の高い時期は膨らみ湿度の低い時期は乾燥してフローリングの継ぎ目に隙間ができます。

 

この小さな隙間も気になる方にとってはデメリットになるかもしれません。

 

ただ、これらのものは季節性のものですので気にする必要はなく、湿度のバランスが取れる時期にいずれ元に戻ります。

ヤニが出る時がある

ごく稀にですが、気の樹種によっては引っ越しして時間が経ち、木が乾燥していく過程でヤニが出てくることもあります。

 

ヤニは中性洗剤で吹けば簡単に落とせます。

 

ヤニのベタベタする感じがどうしてもダメという方にはデメリットになるでしょう。

日差しで色が変わる。

クリアーで仕上げた場合、日が当たる場所とそうでない場所で、日焼けして色合いの差が出ます。

 

よくあるのがカーペットや家具を置いていた場所を模様替えでずらした時に色合いが違うことです。

 

一時的なものですので、放って置いても問題ありません。

 

いずれ周りの色と同じ色になっていきます。



左官仕上げの塗壁のデメリット

☑左官仕上げの壁の入り隅部に入った割れ。幅は1ミリに満たない細いもの

 

どんな材料を使っても仕上げて乾燥する過程で割れが入りやすい。

 

そして、メンテナンスで補修をしても補修した箇所が目立ちがちなのが左官仕上げの塗壁のデメリットです。

 

メンテナンス方法は後述していますが、特性をじっくり説明を聞いて理解した上で採用しないと、後々後悔してしまうかもしれません。



羽目板を使った壁のデメリット

フローリングと同じく、日の当たり具合で色合いが変わることでしょう。

 

そして、まれにヤニが出ることもあります。

 

着色した場合はフローリングのように色が落ちてくることも少ないです。

 

傷の補修のフローリングと同様に簡単にできます。

 

無垢のフローリングと違い、羽目板は壁や天井に張ることが多でしょう。

 

傷が付きやすいなどデメリットになることは多くはありません。



板張りの外壁のデメリット

着色して仕上げた場合、メンテナンス費用が高額になることでしょう。

 

壁の面積や地域によって価格が変わるので、金額に関しては記述しません。

 

新築時の外壁の塗装代と足場の代金、プラス諸経費が掛かると思って頂ければ良いと思います。

 

また、現在の工法では、湿気が溜まって板が腐るようなことはほぼ無いと思います。

 

上記のように塗装のメンテナンス費用が高額になることがデメリットでしょう。



建築費が高くなる

建築コストが高くなるのが自然素材の木の家のデメリットです。

 

この点は素材の特性をよく理解している方にはデメリットにはならないでしょう。

 

むしろ価値のあるものになるのではないでしょうか。

 

まず、自然素材で家を建てると、既製品と違い、大工の手間がかかります。

 

参考に無垢のフローリングを6畳の部屋に貼った場合

☑無垢フローリング 一日 ✕ 一人工 20,000円  合計 20,000円
☑既製フローリング 30分 ✕ 一人工 20,000円 / 8 / 2  合計 1,250円

これだけの差があります。

 

外壁の場合もサイディングと比較しても張る手間が2倍から3倍掛かることが多いです。

 

室内の壁も同じく

☑左官仕上げの手間 1平米 2,500円から3,000円
☑ビニールクロス  1平米 材料込みで1,000円から1,500円

手間だけでこれだけの差があります。

 

左官仕上げの場合、この手間に材料費が掛かります。



梁を現しにしたい場合

☑現しになっている柱や梁は全て構造材。見せる為だけに架けたものではない。

上の写真のように、在来工法で構造材の梁を見えるようにすれば簡単ですので、大幅なコストアップにはなりません。

 

加えて、現在は機械で木材を加工するプレカットの技術が高くなっているので、プレカットを上手に採用することで費用を抑えることが出来ます。

 

この点は、依頼する工務店さんに相談すると良いでしょう。



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